僕と君の学園生活

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昨日は疲れて早く寝た

起きた瞬間から康二くんに会いたくてたまらなかった。

朝ご飯も何も口にしないで家を出た。

髪セット上手くいったし、乱したくなかったけど。

そんなことより会いたいが勝った。

自転車の鍵を開けてブレーキも利かなくなるほど

スピードを上げて。




病室に着くのは俺が1番初めがいいなと思って

ドアを開けた。


康二くんは起きていた。

まだ朝の五時だよ。


朝の挨拶を済ませて。

「実は寝てないでしょ」

目の下。くまできてるよ

寝れなかった？

色んなことを聞きたかった。

今にも消えそうな顔で窓を見るから

聞こうにも聞けなかった。

「康二くん、今日用意手伝うよ」

「ありがと」

今にも泣きそうな顔でお礼を言う

好きな人がそんな顔してるの嫌だな。

「そんなに悲しい顔しないでよ」

なんでこんなに俺も泣きそうなんだろう

「康二くん、俺も呼び捨てしてもいい？」

「うん、ええで」

「ありがと、康二」

分かりやすく照れないでよ。

もっと好きになっちゃうじゃん。

「康二、大好き。」

言ってしまった。

まぁもうバレてるかもだけど。

目はよく見えなかったけど

顔すごく赤いよ。

「顔赤い。かわいい」

「お、俺の事、ほんとに、好き？」

「うん、好きでは表せないくらいね。」

「お、れもすき。」

え。

待ってよく聞こえなかった

ちょうどいい所でラウールが入ってきてしまった。

「康二、聞こえなかった。もう1回」

「もう、言わへん。」

顔を赤くして言うからきっと大事なこと。


ラウール、康二の事好きなんだろうな

病室に入って俺と目が会った瞬間

凄く嫌な顔してた。

「蓮くんは、俺の事、好きやからな」

ラウは何か言って誤魔化してるつもりだろうけど

好きやからって言った瞬間

冷たい目をしてた

俺の方が好きなのにって顔

お前ばっか狡いって顔


「ごめん、少し抜ける！
飲み物買ってくるね！」

「わか、った！」

聞こえてないと思ってる？

ラウールが怒った時の癖。

英語で何か言い出す。

ごにょごにょ言ってるからわかんなかったけど。


「康二。さっきなんて言ったの？」

「もう、言わへん、言うたやろ。」

「康二。好き。」

「.....、おれ、も。」

「康二？」

「や、っぱいわん！」

聞こえてないふり。気づいてる？

「康二、大好き。」

そう言って康二を抱きしめた。

嫌がらないってことは、そういう事？

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