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向井side
絶対俺の事忘れてるやんな…
ラウは覚えてくれとったけど…
え？って言う顔しとったしな…
うわぁぁぁ…
話し掛けたけど…絶対変人やんな…
辛いな…
20××年×月×日
俺はあの時鬱状態で何にも手にかからん状態やった。
ODもなってて1番苦しい時間で
歩けるのがやっとだった。
親がウザくて。
こういう時にしか味方になる両親がウザくて。
危険な状態ってわかってんのに
外に出て走り回って。
無理をした。
自業自得。
｢大丈夫ですか。｣
警察の人？
申し訳ないけど連れてかれる筋合いはない。
｢あの。立てますか？｣
煩いな。
立てられるならここに倒れとらんわ
｢俺目黒蓮って言います。｣
そうか。
｢…えと…とにかく自分家行きますか？｣
『気遣いありがとな。自分で行けるから』
立ち上がろうとすると…
『うゎッ』
｢やっぱり。自分で行けませんよね。
俺が運んでいきますから。無理をしないで。｣
『…な、に言うてるん。』
｢そのまんまの通りです。それじゃあ行きますよ。｣
『…』
あんなに心の中で文句を言っとった
凶悪な自分はどっかに行ってしもたわ
…なんやよく見たらイケメンさんやん。
運んで貰えるとか幸せやな。
｢苦しくなったりしたら言ってください。｣
『おん。』
｢住所どこですか？｣
『これみて』
｢はい。｣
まぁ俗に言う一目惚れっちゅうもんをしてもうたから
素直に言われる言葉全部を受け止める。
スマホだって見られても不味いものは…
元彼の写真…
引かれる。引かれてまう。
この人男の人が好きなんやって思われる
｢男の方好きなんですね。｣
『そうやで。おかしいやろ。』
｢おかしくないと思いますけど。俺だってそうだし。｣
…なんやこいつ。
……俺のために嘘でも着いたんやろ。
心の中では引いとるくせに。
｢逆に聞きますけど。嘘つきますか？｣
声出てたんか…
『着くやろ。』
｢俺はつかないです。だって…だから。｣
え？
『待って？だっての後なんて言うた？』
｢なんでもないです。聞かなかったことに。｣
なんや急に顔赤なって。
へんなやつ。
｢家着きましたよ。｣
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作者名：mmkj0808 | 作成日時：2021年6月29日 2時
