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side:黒
康二が急に俺から離れるとか言い出した。
最初は軽い冗談だと思ってた。
けどしつこく声掛けたら怒鳴られちゃって、
あぁ、あの時喧嘩さえしなければ
って思った。
「康二はね、一旦休憩に入ったんだよ。
恋人ってのは疲れるから
その休憩モード。
伝え方が不器用だからさ笑康二はね。」
安心した。
「じゃあ喧嘩のやつは…」
「大丈夫。康二は根に持たない
それは目黒も理解してるはず」
「…でも悪い事したなって…」
「大丈夫だよ。まぁ泣きそうにはなってたけど」
「あああぁ、」
「ふふふ」
康二がいない世界になってしまう。
距離を置こうだなんて、全部自分のせいにしてしまって。
舘さんのおかげで少しは救われた。
「誰かに取られるかもね。」
取らせねぇ。
これからも俺の康二だから。
staff「次のペアはめめこじさんです!
冒険少年の撮影になります!
今日は、原宿、渋谷をデートのように歩いてもらいます!」
「康二…」
「!…さ、さっく〜ん」
「康二、行っといで」
「さっくんまで…」
なにそれ。俺邪魔者扱いされてんの
は、拗ねた〜(自分で言うな?)
俺拗ねちゃった。
「め、めめよろしくな?」
「…よろしく…」
「……」
康二なら拗ねてるって分かってるはず
絶対に気づいてる。
だって俺と康二は恋人なんだもん。
撮影始まり。
ナレーション
「いつも、カップルと呼ばれるあのコンビが!
今日は、渋谷、原宿デートへ行きます!」
「ええぇー!誰だろう…」
ナレーション
「めめこじの2人です!!!!」
「めめ!いつもの挨拶しときましょか!」
「はい!」
せーの
「めめ」
「こじー!」
「よろしくお願いします!!!!」
ナレーション
「今回のプランは決めてきてますか?」
「はい!康二と''仲良く''決めてきました!」
「…!?」
赤くなるの知ってて言ってる。
「そうなんですよ…''仲良く''ですからね、皆さん!」
ほら、照れてるでしょ?
見え見え。
ナレーション
「それでは!そのプランに沿って、やって言ってもらいます!」
「はい!」
「それじゃあ行こっか、康二。」
「え、あ、うん!せやな!」
「今日は、原宿、渋谷といえばのものを考えて来てます!」
ナレーション
「流石!めめこじのおふたり!
日常でも''仲良い''んですか?」
「はい!
康二はいつも俺にくっついてきて、
すんごいなんて言うんだろ…可愛いです!」
「!!!!」
また照れた。
全部本心だよ。
だからさ距離置きたくない。
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作者名:mmkj0808 | 作成日時:2021年6月29日 2時