毒舌彼女 (ページ14)

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オッパとは？ページ14

｢あー！美味しかった！｣

｢ご馳走さまでした｣

結局パンケーキも頼んで
ぺろりと二人で平らげてしまった。

めっちゃくちゃ美味かった！
今度ヒョン達も誘ってみようかな。

1人で頭の中でスケジュールをたてていると
すっと目の前に何枚かの札が出された。

｢………えっ！？｣

｢やっぱり奢ってもらうのは…嫌なので｣

｢いやいやいや！俺が誘ったんだから、出さなくていいよ！｣

しかもちょっと多いくらいあるし！

まぁAちゃんの性格上、
貸しを作りたくないって感じなんだろうな。

｢あ、じゃあ、連絡先交換しよう？｣

｢はい？｣

｢それでチャラにしてあげるから！｣

｢いや、連絡先？私の……ですか？｣

Aちゃん以外誰がいるんだろう。

鈍感なAちゃんに
クスクスと笑ってしまう。

｢また誘いたいから。ね？いいでしょ？｣

｢……………ミンホオッパに何かされても知りませんからね…｣

｢え？オッパ？｣

｢いえ、こっちの話です｣

ミンホオッパって……？誰のことなの？

珍しく聞く男の人の名前。
………モヤモヤするなぁ。

｢はい。どうぞ｣

｢え？……なに？これ｣

｢なにって………連絡先です｣

渡されたのは、スマホじゃなくて
小さく折りたたまれたメモ用紙。

開くと綺麗な字で
電話番号が書かれてあった。

｢私からかけることは…ないと思うので｣

｢あるでしょ！｣

｢………例えば…？｣

｢………今日の晩御飯のこととか｣

いや、ため息つかないで！？

だって例えばとか、聞かれても…。

俺はただ、

Aちゃんの声が聞きたいだけだから。