毒舌彼女 (ページ12)

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余計なお世話ページ12

｢ここ、……ですか……？｣

｢うん！｣

Aちゃんを乗せて、着いたのは
いい雰囲気の居酒屋。

それを見てか、少し驚いてるAちゃん。

｢高級店とかに連れていかれるのかと、思ってました｣

｢高級店って…笑あ、もしかして、そっちの方がよかった！？｣

｢いえ……スンリさんのことなのでオシャレなバーとかに行くのかと………｣

｢でも、安心しました｣って、少し微笑んだ？

横顔だし薄暗くてあんまり見えないけど
口角が上がってるように見えた。

｢まぁAちゃんそんな格好だし！オシャレなとこだと浮いちゃ………い"だっ！！｣

｢余計なお世話です。いきましょう｣

ちょっとからかうつもりで、冗談言ったんだけど
かかとで足踏まれたし！！

おれ、一応アイドルなんだけどっ！？

もぅ……って少し不貞腐れながら
店内に入ると｢いらっしゃいませー！｣と
威勢のいい声が飛び交う。

奥の個室へ案内され、
向かい合って２人で座る。

あ、テーブルちょっと狭くてラッキー。

なんて思ったのは、Aちゃんとの距離が
少し近かったから。

｢スンリさん？早く選びましょう？｣

｢ん？あ、うん！笑｣

何か…自分で思うのもあれだけど
急な展開すぎて、戸惑う。

だってさっきまで
通りすがりに会話する程度の仲だったんだよ！？

からの、一緒に食事…。

どうしよ。
何か変に緊張してきたんだけど！？

でも1番戸惑ってるのはAちゃんだよね…。

大して絡みのない人から誘われても
困るだけだし。

断られてない事にビックリだけど
Aちゃんが優しいからか、それとも俺に少しは脈があるってことなのか……

後者だといいんだけど。

って、それはないか笑

じっくりとメニュー表を見つめるAちゃんを見て

頬を緩ませた。