悪夢 ページ40
看護婦さんに案内されたのは
病室。
そっと扉を開くと
窓の外を見つめるAちゃんがいた。
｢遅れてごめんね？｣
｢すんちゃん ……｣
こっちこそ、ごめんね来てもらっちゃって。
無理やり笑うAちゃんに
心臓がキリリと傷んで
喉の奥が熱く締め付けられるような
感覚に陥る。
朝と変わらない顔色。
少し辛そうに歪む眉間。
なんで？辛いよね？
無理して笑わないで。
寂しそうに置かれた 携帯 と
無造作に置かれた 薬 が
全てを物語っているようで
そっと目を伏せて
Aちゃんの手を握った。
｢話し…って……？｣
｢…っ｣
ホントは話しを切り出すのが怖かった
でも、もう覚悟してるから。
俺が怖気づいてちゃいけないんだ。
｢あのね、すんちゃん …… ｣
｢うん｣
｢私、あと余命２年なんだって｣
何があっても そばにいるから。
幸せにするから。
なのに
｢……え？………｣
｢ビックリした？｣
｢なん、だよ……それ……｣
｢余命｣ ｢2年｣ ｢幸せ｣ ｢覚悟｣
４つの言葉が
ぐわんぐわん と頭の中で揺れて
くらっと目眩がするほど
俺は 怖気づいてしまった。
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桃野。(プロフ) - ちろるさん» コメントありがとうございます！！実は元ネタはハルハルなんです………笑気づいてもらえて良かったです(^ ^) (2017年1月31日 20時) (
レス) id: 019fbabdb3 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - すっごく良かったです！ハルハル思い出して泣きそうになりました（ ; ; ）ほんとに素敵な作品でした！！ (2017年1月26日 21時) (レス) id: 1a4fb1d36e (このIDを非表示/違反報告)
桃野。(プロフ) - BIGBANG大好き12歳！さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです(*´ｪ｀*)応援ありがとうございます！ (2016年10月1日 21時) (レス) id: 019fbabdb3 (このIDを非表示/違反報告)
BIGBANG大好き12歳！ - すごくいいお話でした！桃野さん天才ですね！すんちゃんかっこよかったです。これからも、頑張ってください！ (2016年10月1日 16時) (レス) id: ba48d3ddcf (このIDを非表示/違反報告)
桃野。(プロフ) - まいこさん» いえいえ！こちらこそ読んでくださってありがとうございます(_ _)男前なすんちゃんを届けることができて嬉しいです。笑 (2016年9月28日 21時) (レス) id: 019fbabdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃野。 | 作成日時：2016年7月17日 0時
