願い事 3［学園アリス］ (ページ15)

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5話ページ15

雑誌を顔に載っけて寝たふりをしてれば、
誰も俺に話しかけてこない。

、、最近、Aがどこにもいない。

病院に行っても、あいつの担当医からも面会を流される。

俺らにゲロ甘なあの医者が会わせないって事は、
おそらくAは病院にいないって事で間違いない。

アリス紛失事件だの、
委員長のアリスが失くなっただの、
見舞いに行った蜜柑に近付けばウイルスが伝染るだの、

グダグダうるせぇんだよ、、ガキが。

パーマと似たような事思ってたのは癪だが、
あいつの怒鳴りでクラスが静かになった。

ｶﾞﾁｬｯ

蜜｢え、、委員長ーっ！｣

｢戻って来れたの？！｣
｢大丈夫？！｣
｢アリス戻ったの？！｣

隔離されてたんじゃねーのかよ、あいつ、、。

裕｢みんな、心配かけてごめんね。

一応調査や一通りの検査も終わって、
その結果ウイルスの可能性はまずないって事で、
一旦ここに戻る事を許してもらったんだ。

アリスが失くなった原因はまだ、、
よく分からないみたいなんだけど。

この紛失は特殊なケースで、それにアリスが戻る可能性も
ある事から、アリスがないこの状態でも
このまま学園で今まで通りの生活を続けるようにって、、｣

蜜｢よかった、、！｣

Aとこいつは仲良いしな、まあ良い事か。

ス｢でもアリスが戻る可能性があるって事は、
学園はこの事件の事何かもう分かっているのかしら。｣

裕｢、、心当たりは、あるんじゃないかな。｣

｢｢本当っ？！｣｣

裕｢僕、、アリスを失う前後の行動を事細かに訊かれたり、
記憶を見るアリスの人にいろいろ覗かれたりしたんだけど。

学園の人達、、
僕がここに帰って来る直前に会った女の人に、
何だか、、目星を付けてる様なカンジだった。

何でだか、、、
僕、その女の人に会った時の記憶が曖昧で、、

でもね、Aちゃんが、その時
何故かその場にいたんだよね、、。｣

っ？！
Aっ？！

裕｢はっきりは聞こえなかったんだけど、
学園の人達が言うには、
多分その女の人は、他人のアリスを盗むアリスの持ち主で、
僕はその人にアリスを盗まれた可能性が高いって、、

Aちゃんは僕を守ろうとしてくれたみたいなんだけど、
すぐ何処かに行っちゃったんだ、、。｣

｢他人の能力を、盗むアリス、、？｣

クラスが委員長の話にザワつく中、
俺は更にその後の言葉に、衝撃を受ける。

裕｢学園の人達は、その女の人は、
Zっていう組織の人だって話してたような、、。｣

Zっ！