24話 ページ26
本当に来たの、とは？？と思っていると、
心読みがスミレの横を通ってこちらへやってくる。
心｢昨日先生が、Aちゃん今日から学校沢山来るよって帰り際言ってたんだ〜。
どうせ嘘だろって思ってたのに、本当だったんだ。
何か来たらご褒美とかあるの？｣
そういえばナルが零に話してたみたいだし、
私ナルに説得されたことになってるんだ。
訂正するのも面倒だし、
本当の事は言えないからいっか、とスルーする。
、、やっぱりスルーできない。
心読みナルに対しての信頼無さすぎだし、
挙句私の印象どうなってるの？？
ご褒美って、、
貴『いやいや、学校来るだけでご褒美貰えるなんて何事、、？
私が言えるセリフじゃないけど、
学園に入学してるんだし学校来るの当たり前じゃん。』
心｢うん、ほんとAちゃんが言えるセリフじゃないね｣
わ〜、相変わらず心をえぐる呟きで。
まあこんな風に言われちゃうくらい私学校来てなかったんだなって、ちょっと反省する。
棗｢A。｣
名前を呼ばれたと同時にまた腕を掴まれる感覚がして、
私は引っ張られるままに席に着いた。
｢え、日向君もうAちゃんと仲良くなったの？｣
｢すげ〜棗さん、Aさんのこと呼び捨てだし腕引っ張ってたぜ！｣
｢初等部から幹部生が2人って凄くない？｣
｢なんか2人並ぶとオーラあるね、、｣
私と棗を見て、
クラスがｻﾞﾜｻﾞﾜとうるさくなるが特に気にしない事にした。
なぜかスミレが後ろで誇らしそうに私達の話をしているのも、うん、、無視が一番いい。
きっと心読みが回収してくれるであろう、と人任せにする。
不思議だな。
こんな風に誰かと登校して、
授業受けて、
なんか普通の生徒になったみたい。
知らぬ間に口角が上がってしまっていたのか、
隣の棗が怪訝そうに見てきたので、
何事も無かったかのように口を結んで外を見た。
休み時間になったら、翼の所に行ってみようかな。
棗の事も紹介したい。
、、、うーん、
やっぱりやめとこうかな、
2人なんとなく性格合わなさそうだし、、、。
翼とベアの所にでも遊びに行くか〜
あ、でも私まだ乃木流架君と全然話してない。
棗が私も一緒にいるつもりでいるから、
流石に警戒されたままはきついなぁ、、、。
なんてボーッと考えていたら、
いつの間にか私は机に頭をのせて寝てしまっていた。
鳴｢あ、Aちゃんやっぱり来れたんだね！
はいはい、起きて〜授業だよっ！｣
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作者名：紅97 | 作成日時：2021年1月20日 17時
