22話 ページ24
朝、仕掛けておいたアラームがうるさくて目が覚めた。
んー、、
朝から行く必要あるかな？
遅刻して行こうかな、、
なんてすっかりサボり癖がついてしまった頭で考えながら、
ボーッと体を起こした。
朝が苦手なわけじゃ無かったはずなんだけど、
生活習慣はすっかり狂ってしまったみたいで。
やっぱり学校めんどくさいな〜と、暫く黄昏ていた。
バカ！
黄昏てた自分バカ！！
朝ごはん食べ損ねたよ〜、、
でもタカハシさんちょっと厳しいからな、
１食抜いたくらいじゃ死なないしいっか！
そう思い、制服に袖を通し部屋を出る。
貴『あ。』
ドアを開ければ、そこには棗がいて。
あれ？なんでここで立ち止まってるんだろ。
ここらへん私の部屋以外何も無いし、、
と思っていると、棗に｢遅せぇよ。｣と言われる。
え、もしかして待ってたの？
、、なぜ？？
今、私の頭には？が沢山飛んでると思う。
だって絶対約束も何もしてないし、朝、食堂に居なかったら普通同じ時間に登校すると思わなくない？？
ていうか休みだと思わない？
あと、待ってるなら待ってるで
なんでノックしないの、、？
一体いつからいたのかな。もはや恐怖なんだけど。
昨日ノックした時も1回目出てこなかったし、
もしかして棗、ドアってモノ知らない？
なんて脳内で軽く棗をバカにしていたのがバレたのだろうか、
ｷﾞﾛｯと睨まれる。
ひぃっ。目力強っ！
貴『ごめんごめんっ、、お待たせ？
おはよう、棗。』
棗｢ん。｣
、、、私なんで謝ったんだろ。
なんだか零とはまた違うタイプの素っ気ない返事だなあとは思ったけど、不思議と嫌な感じはしなかった。
歩き出した棗の背中を見ていて、ふと思った。
そういえば棗が私の前を歩くのって初めてだなぁ。
ぼんやり歩いていると、
前を歩く棗との距離がだんだん空いてくる。
それでもスピードを変えずに歩いていれば、
前から走ってくる音が聞こえてきた。
流｢あ、もう棗っ！！どこ行ってたんだよ！！｣
ﾊｧ、ﾊｧ、と息を整えているのは、
棗と一緒に入学してきた乃木流架君。
彼は危力系じゃないから正直忘れてた。
棗とハッピーセットの子だよね、
どーでもいいけど2人とも美形だな。
きっと急に棗がいなくなったのだろう。
走り回って棗のこと探してたんだろうな〜、
友達想いの良い子だな〜、と思っていると、
棗｢こいつが遅かったから。｣
と、棗が私の事をｸｲｯと顎で指してきた。
、、、なんて？
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作者名：紅97 | 作成日時：2021年1月20日 17時
