願い事 1 [学園アリス] (ページ1)

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Prolog ページ1

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どんなかたちでも、愛が欲しかった。
こんなかたちでも、自分を守る手段だった。

例え手元に残ったのが、歪んだ愛と不幸な力だとしても。
アリスを、この力を、恨むのは虚しいから。

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夢のように曖昧だけれど、母親に呪われたことは覚えていた。

薄暗い地下牢は、色が見えない。錆の臭いが染み付いている。

目の前で生きている大切な人を死なせたくなくて、自分が母親に何をしたかも理解できないまま、、、

自分を呪い死んでいった母親を見ても、何も思わなかった。

ただ、私を守るように抱き締めてくれているその体が、酷く冷たく、震えていたことに、、、恐怖を覚えた。

？｢A、、、｣

名前を呼ばれて、意識がはっきりとしてくる。
私の名前をいつも大切そうに呼んでくれるこの人を守る為に、
必死で大きな力を使った事を思い出した。

だからだろうか、身体が、鉛のように重い

苦しい

息が、しずらい

そして何よりも、
守りたかった大切な人は酷く悲しそうにしている

貴『れい、、？？』

かろうじで出した声はとても小さかったが、
応えるように抱き締める力を強くしてくれた。

その確かな温もりに安心して、私は目を閉じる。

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？｢Aを連れて来なさい、零。｣