俺の義弟は名探偵だ。【名探偵コナン】

393 赤井秀一side ページ43

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扉が開かれ医師が出てくる



｢最善は尽くしました、


右腕の損傷が激しくもう一度動かすには相当の年月がかかります。



しかし｣









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｢いつ目が覚めるかは、本人次第でしょう



それとお腹の子でしたが帝王切開で緊急的に出産をさせました。彼女が必死に腕で庇ったおかげでお腹の子は栄養失調以外に被害はありませんでした。念の為、産婦人科医を呼んで身体検査を行います｣



｢そう、ですか…｣





そう言い医師は通り過ぎていった。



その後ろから病院ベッドに移され痛々しく包帯が巻かれた降谷Aが出てくる。その腕には点滴が繋がれていた








病室に着き、椅子に座る





｢…｣


お互いに無言を貫く。





苦しそうに目を瞑り息をする。頭も腕も包帯を巻き、本当に彼女は1人で戦っていたのだと痛感する









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｢ああ、俺だ｣

｢赤井さん、姉さんは…｣

｢…意識不明の重症だ、いつ目覚めるか分からん｣


｢そんな…｣



｢そろそろ病院も閉じる、今から警察庁に戻る｣

とボウヤに連絡をしたものの最後の返事は帰って来ず。

ﾌﾟﾂﾘと切るとジョディは

｢警察官って…こんなものだったのね｣


伏せ目がちに降谷Aを見つめる。

｢逮捕に成功したものの…｣

｢目覚めてくれるかしら…｣








キラリと光る結婚指輪を見つめる。

愛に障害はつきもの、そうは言うがな。

サイドテーブルにそっと指輪を置いて俺とジョディは警察庁へ向かって走った。

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