俺の義弟は名探偵だ。【名探偵コナン】

371 降谷零side ページ21

ｶﾞﾔｶﾞﾔと周りの騒音がする



暗い中に、映し出されたのは





紛れもない






俺の妻、Aだ。





身を拘束され、動けない。コツコツと歩く音がすると横から男が出てきた。


｢久しぶりだな…バーボン…いや、裏切り者だからバーボンではないか



俺達の要求はただ一つ








幹部を開放しろ｣




ナイフを取り出し、Aの首にあてがった。









｢生かして返して欲しくば、奴らを解放しろ｣









.





卑劣だな。




と、急にﾌﾟﾂと消えた。



｢これで終わりか？｣

｢いや、まだ動画は続いていま…!?｣









.









｢〜〜〜〜ｯ!!!!｣


ｸﾞｻﾘ


言葉になっていない悲鳴と何かが刺さる音をパソコンから聞こえた。


｢A！｣




と、俺が叫んだのと同時に動画は部下によって止められた。


｢…恐らくこの先は、君たちが見ていいようなものじゃない｣


高校生2人と子どもに向けて言った。


何となく一番最悪なイメージはもう着いている。


それは、鋭い新一くんも…


｢…それでも俺は、そこにいる女の弟だ

最後まで見たい｣

｢…女性軍はやめておきましょ｣


と、クリス･ヴィンヤードやジョディ･スターリングが筆頭になって廊下に出る。


｢エンジェル、出ていきましょ｣


手を引っ張りここから出ていく。


｢え…うん…｣


子どももその後ろをついていくように出ていった。





そして、動画は再生された。






.





途中に段々と気分を害し出ていくやつが数人いた。









.









.









.









｢ここまでされたら、もうこの女は愛せねぇよなぁ？｣






と、その言葉でﾌﾟﾂﾘと動画は消えた。









一言で言えば、



惨い。



幾ら例え、残忍なベルモットでさえこれを見れるかと言えば無理だろうな。



最終的にここに残っていたのは、


俺･赤井秀一･工藤新一･そして俺の上司、部下の両手で数えられるだけの人数だ。







肉体的にも傷をつけ、精神的にも傷をつけ



最後の仕打ちは、妊娠しているにも関わらずの卑猥な行為であった。

それも、俺じゃない奴と。








意外にも俺の心と頭は、今までに感じた焦りと余裕が無いくらい、焦りと余裕を通り越して、









.









逆に冷静になれた。

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