Haniel102 ページ2
安室透side
「まず、何しに来たの」
ベルモットの逆鱗に触れぬよう言葉を選ぶ
「ハニエルに用がありまして…」
「じゃあ、この拳銃と弾は?」
ベルモットは顎でテーブルに置いてあるのを指した
「この拳銃は、僕がハニエルにあげたものです。ハニエルが、この拳銃で発砲した際落ち着かせるために奪ったのですが、弾倉を調べたら数が合わなかったので」
「つまり?」
ベルモットの目が鋭く光る
「ハニエルが人を」
ベルモットがすぐに言葉を被せる
「ばっかね…ハニエルがそんなことするわけないでしょ?そもそも、拳銃を握らせたことないのよ?」
「一応…説明はして…8弾」
「…なに?撃ったの?」
ギロりと背筋が凍るような目を向けられる
「ええ、6弾は組織にとって不利な情報でしたのでパソコンに向けて、2弾はジンに」
「ジン?」
「ええ、宮野明美が射殺されたときに…」
「それで…どうしてハニエルが人を撃ったって言う発想になるのよ」
「最初の装弾数は17+1の18弾。
ここにある弾は、9弾
僕が覚えてる限りでは8弾発砲。
1弾、足りないんです。
もしかしたら、って思ったんですが…
やはり、ハニエルは」
人を撃った、と言いたいが言ってしまうと胴体とおさらばするかもしれない
「…」
ベルモットは信じられない、
というような顔で黙り込む
___まさか、
「ジンにもハニエルが撃った。なんて報告はしていないので隠しているよう。恐らく人に撃った日は罪悪感などを感じて隠したんでしょう。それに、本来なら撃つはずじゃなかった、と言っていたので」
「バーボン、それ以上ハニエルの詮索はやめて頂戴。例えあの娘が人を殺そうがあの娘はあの娘よ」
ベルモットは、拳銃を俺に向けて
強く言った
「変にハニエルの心を壊さないで」
まるで娘を守るような母親のように
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ベル - この作品本当に大好きです。いつもドキドキしながら読ませてもらってます!今後の展開を楽しみにしています!頑張ってくださいね。 (2017年5月20日 15時) (レス) id: 84049ed362 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 一気にここまで更新されていて、とてもびっくりしました!一週間後、入試が終わってからじっくり見たいと思います!!すっごく楽しみです。これからも頑張ってください♪ (2017年2月24日 22時) (レス) id: db54066c13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シホ | 作成日時:2017年2月23日 18時