私の大事なハニエル2【名探偵コナン】

Haniel98 ページ48

ハニエルside


今からこちらに来る、と連絡が入った


何しに来るのか…





時計を見ると10時10分


秒針が静かに回っている


ピンポーン


来た



ドアを開けると急に抱きつかれる


｢久しぶりですね…何勝手に僕の家から出て行ってるんですか｣

｢こっちの方が学校に近いのよ｣

やっぱり仔犬だなぁ

もう耳としっぽが見えてきそうだ


今は寂しい気持ちでしっぽはすっごいゆっくりふりふりしてると思う


｢ハニエルのいない生活がもう退屈でしょうがないんです…ハニエル戻ってきてください。僕の元に｣


なんか…未練タラタラ男みたい

彼女に捨てられた…そんな感じ




｢ここじゃなんだから、中に入って。それに、それを話すためだけに来たんじゃないでしょう？｣


こう言えば安室は険しい顔をし始める


リビングに招き紅茶と珈琲を出す

安室が座っている隣に行けばまた抱きつく

頭を私の胸に押し付けるようにしている…



全く…


頭を撫でる

うわ、髪の毛サラサラ…

なんかずるい


｢甘えるためだけに来たの？｣

まさかね…

本当にこいつは仔犬だ





.


｢ハニエル、あなた…｣



口を開いたと思えば


震えて怖気づいているような声


そしてまた閉じる



.









.







.




｢手を紅く…したんですか｣


手がビクリとして止まった。

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