Haniel80 ページ30
NO.side
「ハニエル…落ち着いてください…」
地面が濡れる
ポロポロと一部だけが濡れて
「ハニエル」
小さく弱い声が聞こえた
「明美!待って!救急車呼ぶから」
「いいの…もう遅いから。ハニエル…マグカップ…ありがとうね。それと、妹のこと頼むわ。何かあったら協力して…はぁ…あと、これをあげるわ」
そう言ってポケットから箱を取り出してハニエルに渡した
「私が今つけているネックレス…とお揃いの…志保にも渡して…私からの最期のプレゼント…」
「最期って言わないで…明美…」
「それと、あなた…ハニエルを幸せにして…」
視線をハニエルからずらし安室透に向ける
「…ええ、勿論ですよ…ハニエル!行きますよ!」
「は、離して!明美が!明美がまだ!」
ウィーンと機械音が聞こえた安室はハニエルの手を引き倉庫から出た
「っは!雅美さん!」
コナンは明美の方へ掛けていき話しかける
「しっかりして!雅美さん!」
「こ、コナンくん?どうしてここが…」
「発信機を雅美さんの車につけていたんだ。雅美さんが事件の犯人に会いに行くと思って…くっそ!あの時ちゃんと話しておけば!」
「君は一体…」
「江戸川…いや、工藤新一。探偵さ」
「工藤、新一…?あなたが?そう…噂は聞いているわ。私が雇った2人が殺され…結局私は組織の手にかかった。」
「組織?」
「謎に包まれた大きな組織よ。末端の私に…分かるのは組織のカラーがブラックていうことだけ…」
「ブラック…」
「そう、組織の奴らが好んで着るの。鴉のような黒ずくめのね…」
「(まさか!黒ずくめの!)」
「さ、最後に私の願い聞いてくれる…これを…」
ポケットからコインロッカーの鍵を取り出す
「こっちが本物…奴らが見つけたのは偽物よ…米花駅前のコインロッカー…ゲッホゲホ…もう利用されるのはごめんだから。あと…妹…を助けてあげて…それと…天使なら力になってくれるわ」
明美は最後の力を振り絞り手を出してコナンの手を掴む
が、
「頼んだわよ…小さな……探偵さん…」
スルリとコナンの手から落ちる
(「え?お姉ちゃんが?」)
.
(「ちょっと、冗談は止めて頂戴」)
.
(「信じられない…ジン!見損なったわ!」)
.
(「シェリー、これ…明美が最後に渡してって言われた物よ」)
.
.
(「…シンデレラ、私…組織から抜けるわ」)
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ますしん - 更新がまちどうしいです!頑張ってくださいね。夢主の活躍(°▽°) (2017年1月15日 19時) (レス) id: db54066c13 (このIDを非表示/違反報告)
シホ(プロフ) - 黒砥蒼依さん» すみません!ありがとうございます! (2017年1月7日 10時) (レス) id: c8a4b68f14 (このIDを非表示/違反報告)
黒砥蒼依(プロフ) - No problem が No proglamになってます。 (2017年1月7日 6時) (レス) id: 53c8a6502e (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 楽しいです!見ていてワクワクします!!更新頑張ってください。続きが楽しみです (2017年1月4日 18時) (レス) id: dc22450790 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シホ | 作成日時:2016年12月31日 23時