君の心臓が生まれ変わっても5 ページ29
辰哉side
真っ暗な闇の中に、少しずつ白く淡い光が差し込んでくる。
その眩しさに耐えきれなくなって、ゆっくり目を開けた。
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「……か、……か、………ふっか、……ふっか分かる？」
徐々にはっきり聞こえてくる声。
俺をそう呼ぶ人なんて、あいつしかいない。
辰哉「………照？」
照「そ、ひかる。よかった、目覚めて。」
見慣れない天井を見上げたままでいると、横からにゅっと顔が出てきた。
照「ふっかほんと、無理しすぎ。」
辰哉「なんのことやら。」
素直じゃない返答をする俺に、照は続ける。
照「過労。点滴打った。2週間は様子見で入院してほしい…」
入院、2週間も？
辰哉「だめ、それは。……蓮のことも、康二のこともあるから……」
俺は入院なんかできない。
一家の大黒柱、2人の兄。稼ぎ主がいないのは苦しい。
外にはまだ朝焼けの空が広がるような、そんな時間帯。
まだ鉛のように重い体を勢いよく起こした。
照「いきなり起きるな。」
肩を優しく押されて、ベッドに逆戻り。
照「分かってる。お前ならそう言うと思ったし、お前の家庭のことも、分かってるから。」
照「でも、仕事が始まるまでの期間は入院して。そのあとも、なるべく静養してほしい。それがふっかのためでも、蓮や康二のためでもあるから。」
照は真っ直ぐ俺を見ていた。
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白林檎(プロフ) - ﾂﾅﾏﾖさん» こちらこそ、最後までお読みいただきありがとうございました！無事完走できました！ (2022年7月30日 9時) (
レス) id: c971cdea3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾂﾅﾏﾖ(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵なお話を本当にありがとうございました！ (2022年7月30日 7時) (レス) id: 733eb035f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白林檎 | 作成日時：2022年5月14日 17時
