決別の時1 ページ13
蓮side
底冷えするような寒さが続くようになってきた。
俺は今日もベッドの上。
体力が本当に落ちて、散歩するのもしんどくなってきてしまった。
秋頃に来た母親は、あれきり来てはいない。
できればもう来ないで欲しいと思うほどに、あの日の笑顔は気味が悪かった。
辰哉「やっほ〜。やっぱ病院はあったかいね」
寒そうに両手を擦り合わせながら入ってきた兄貴は、鼻の頭を赤くさせていた。
蓮「あれ、今日も康二いないの？」
辰哉「なんだよ〜俺だけじゃ不満かよ〜。康二は最近バイト忙しいってさ。」
蓮「そっか…」
本当にそうならいいけど……。
平穏でいたい。
この病気は移植でしか治せない。
人が死ぬのを待っているわけじゃ無い、だけど、つまりはそう言うことになってしまう。
いつだって複雑なことが絡み合う病気だ。
「あの、ちょっと！」
思考を断ち切るように、廊下で、慌てたような声が大きく聞こえた。
扉の方に、自然と向いていた視線。
その扉が勢いよく開く。
目を見張った。だって、そこには、母親がいたのだから。
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白林檎(プロフ) - ﾂﾅﾏﾖさん» こちらこそ、最後までお読みいただきありがとうございました！無事完走できました！ (2022年7月30日 9時) (
レス) id: c971cdea3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾂﾅﾏﾖ(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵なお話を本当にありがとうございました！ (2022年7月30日 7時) (レス) id: 733eb035f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白林檎 | 作成日時：2022年5月14日 17時
