Recipe8. 抹茶ティラミス ページ1
修行1日目。
正直、ソワソワしている。
「涼太くん、何のスイーツを学ぶんすか？」
「…知りませんよ。」
涼太くんと両想いになったものの、距離感は変わらない。
「学ぶなら実りあるものが良い。」
「そうっすね。」
着替えもバッチリ。
遅れて岩本さんと向井さんが入って来た。
「本日は宜しくお願いします。」
岩本さんがそう言うと
「こちらこそ、お手柔らかにお願いします。」
と涼太くんも丁寧に返す。
礼儀はしっかりするタイプ。
「すっかり、毒が抜けましたね、宮舘さん。」
「…全く。勘違いも甚だしい。停戦しているだけですけどねぇ。分かり合えたなんて思われたら、こちらとしては最悪ですよ。」
「ちょっ、涼太くん！そんな事、言って大丈夫なんすか？」
「こちらは気にしてないので大丈夫ですよ。」
「ええメンタルしてるんどすね。」
せっかく、教えてもらうのに火花がバチバチってどういう事っすか！？
相手を不機嫌にさせてないっすか？
「まあ、そんな事は今は置いておきましょう。取り敢えず、今回のメニューは抹茶ティラミスです。」
「…なるほど。」
「抹茶ティラミスと言えば、升に入れたお洒落なのが有名っすよね。」
「せやな。」
「…和の要素を取り入れた洋菓子を教授してくれるとは貴方はお人好しですね。」
「いやいや、宮舘さんがウチの弟子を育ててくださるなら、これくらいは譲歩しないとね。」
エスプレッソの一般的なティラミスじゃなくて、抹茶ティラミスにしたのは優しさって事なんすね。
「ところで、ティラミスの意味はご存知ですか？」
「イタリア語の直訳だと、私を上に引っ張って。まあ、意訳すると私を元気付けてって所ですかね。」
「宮舘さんは博識ですね。」
「事前に色々と下調べするのは当たり前なのだよ。和菓子屋として恥をかく為に、のこのこ足を運んだつもりは無いからね。」
流石は涼太くん！
俺は全然、分からなかった。
ティラミスが美味しいって事しか知らない。
涼太くんは俺とは違って色んな洋菓子についても知識を入れて、ここに来ている。
「蓮、君はもっと勉強するべきなのだよ。今、頭上に？マークが見えた気がしますよ。」
気付かれていた。
意外とよく見ているんだよなー。
「…すみません。」
「全く…。君が恥を晒す所は…あまり見たく無いからね。」
涼太くんはそう呟いた。
サラッと爆弾を投下するの止めて！
こっちがドキドキしちゃうから！
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赤雪(プロフ) - あきさん» パスワードを外して、公開いたしました。まだ、二話のみですが、宜しくお願いします！！ (2022年10月31日 21時) (
レス) id: e2d8ee24ac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そうだったのですね。楽しみに待ってます (2022年10月29日 22時) (レス) id: 3ef54a4269 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！本編作成中のため、現在、パスワードを設置している感じです。二、三話作りましたら、開放するつもりなので申し訳ございませんが、少々お待ちくださいませ。 (2022年10月29日 22時) (レス) id: e2d8ee24ac (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 移行おめでとうございます。移行先のパスワードが分かりません。教えて頂けると嬉しいです (2022年10月29日 22時) (レス) id: 3ef54a4269 (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！めめだて、良きですよ！更新がマイペースで申し訳ございませんが、完結まで頑張りますので宜しくお願いします！！ (2021年3月5日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
