"恋の仕業" (ページ7)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:8,085 hit

ep.7 ページ7

_

「では、最初森本さん撮影からお願いしまーす」

「はーい、お願いします」

アイドル誌の撮影

今回のテーマはお家デートらしい

前室で取材を受けながら待機していると、部屋を行ったり来たりして忙しそうなAちゃん

そんな彼女を目で追う。

今日は、ポニーテールだ…

なんてたまに変化があると

それだけで今は、満たされる。

「彼女にはお部屋でどんな格好をしていて欲しいですか？」

「そうですね…もこもこの短パン履いて欲しいです。普段露出はして欲しくないけど、2人きりで家に居る時は脚とか太ももは見たいかなぁって」

……ごめん、Aちゃんで想像しちゃう

「ちなみに、栗まんじゅうみたいな太ももだと尚嬉しいです」

「栗まんじゅうですか！？それは、理由があるんですか？」

スキニーからスラっと伸びる脚、

…悪くないけどもう少し食べさせないとなぁ

「膝枕してもらいたいのであまりにも細い脚よりかはある程度お肉がある方がいいじゃないですか」

「なるほど」

「あの、そこの方！スタイリストさん？ちょっといいですか」

「あ、はい。アシスタントです。蘭と申します」

「蘭さん！お手伝いお願いします！」

入り口が騒がしいと思ったら、カメラマンのアシスタントの子がAちゃんを連れてスタジオの方へ

…お手伝い？なんだろ？
　

「では、取材は以上になります。ありがとうございます」

「ありがとうございました」

Aちゃんとの妄想デートでしか無かった取材を終え、ジェシーの撮影をちらっと見にスタジオへ

「お疲れ様です…」小声で挨拶して

撮った写真が写される画面を覗き込む

…！？

「え！？」
思わず声が出て、画面から視線を外すと

「ジェシーくん彼女の肩組もうか」

「お、カッコいいね」

「慎太郎…何でAちゃんがいるの？」

「お、きょもかびっくりした…」

「何であんな格好してるの？何でジェシーの隣にいるの？」

「急遽俺らがイメージしやすいように、俺らがして欲しい部屋着を着て彼女役やってくれってカメラマンの人がテンション上がっちゃってさ」

カメラマンさん神…
数いる女性の中でAちゃんを人選するなんて
センス良すぎる…

「慎太郎もう終わったんだよね？」

「うん…すんげー緊張した」頭を掻きながらそう答える慎太郎

そんな照れた慎太郎を見て、

…ん？これって逆にまずくね？