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ep.4 ページ4

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「おはようございます」


幾つかの衣装をぶら下げたラックを持って
Aちゃんが楽屋に入ってきた。


「蘭ちゃんおはよ〜」


「らんらん今日1人?」



今日の仕事はテレビ収録

俺と樹のみ。



「はい、吉澤さん別件で来れなくて」


「不安そうだね、大丈夫だよ」


「ありがとうございます、心強いです」


軽くお辞儀をすると、
衣装にアイロンをかけ始める

ぼーっとそんな彼女を見ていたら、



「らんらんってどういう人が好きなの?」


横にいる樹が、とんでもない質問をする



「へ?…突然ですね」

困ったように笑えば

一瞬止まった手はまたアイロンがけを始め、



「尊敬できる人ですかね」



そう答えた。


「それだけ?容姿とかは?」


樹がグイグイいくから俺も焦る


「容姿…強いて言えば自分より身長高い方のほうが嬉しいです」


「良かった、俺らクリアしてんね」


俺を見て嬉しそうな樹。




「蘭ちゃんが尊敬する人って例えば?」


俺も知りたい、君のこと。



「うーん。
好きな事に一生懸命な人、
夢を持っていて全力な人ですかね…
自分もそんな人になりたいから」



「私のこんな話興味あります?」って恥ずかしそうにする君が可愛くて仕方ない




「なんか、きょもに似てるよね」



「「え?」」



樹の言葉に同時に聞き返す


そんな俺らを、フッと笑うと
「前から思ってたけど、なんか2人似てるのよ」



「具体的に言うのムズイけど、考え方とか雰囲気とか?…なんか嫉妬するわ」

冗談っぽく笑うけど、目だけは笑えてなくて



「そんな大我さんに申し訳ないです。…それに私お2人の仲を邪魔するつもり全然無いですから!」



「え? あははっ、らんらん最高だわマジで」



「蘭ちゃん、天然って言われない?」



「いや、言われたことないですよ?」



「絶対うそだ〜」



「本当ですよ」ちょっとムキになったAちゃんも愛おしくて、独り占めしたい…って思った





「俺、らんらんの事好きだわ」




聞き間違い?幻聴…?




頬を赤め、驚いてるAちゃんを見て
聞き間違いでも何でもなかった。




「ちゃんと伝えないと、らんらん分からないと思って…俺の気持ち。

俺本気だからね?」



「…ありがとうございます」



「そんな重く受け止めないでよ!別に今すぐ返事聞いたりしないから。ただ俺のことちゃんと意識して欲しいだけ」



「ちょっとトイレ行ってくる」部屋を出て行く樹



俺もこのままじゃダメだ。

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作者名:Mey | 作成日時:2020年9月4日 22時

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