これが（す）です。 (ページ16)

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mm×sk ページ16

: 可愛いそして可愛い

(mm)

『めーめーーーーーー』

「重いー」

『めめえー』

全くドラマの内容が頭に入らない

2人でオフで、〝いつもアニメ見てるから使っていいよ！〟と佐久間くんからテレビを譲られたけど
当の本人はソファに座る俺にベタベタ

「どうしたの」

『くっつきたいから！』

「可愛い」

『いいからテレビ見て、俺も見てるから！』

邪魔してたのは佐久間くんじゃん。とは思ったが、
可愛いから言わないでおこう

気づけば数時間が経っていて、膝の上には佐久間くん

「寝てるじゃん」

俺のお腹に手を回して寝てる姿がとてつもなく可愛い

ふわふわな髪の毛を撫でると目が薄ら開いた

『んん…あ、寝てたあ…？』

「寝てた、布団で昼寝してきたら？」

『んー、やだ、めめと一緒にいる』

「たくまくんまじ可愛いね」

そう言うとぷくりと頬っぺたを膨らませて
〝すぐ可愛いって言う〟と呟いた

可愛いもんは可愛いし

俺の目は確かだよ

「おし、昼寝しよ」

『ドラマいいの？』

「うん、眠くなってきたし」

まあ本当は眠くないけどね
今は可愛い佐久間くんを堪能しないと

ぎゅうっとしがみついた佐久間くんを持ち上げて
ベッドに下ろす

『ふあー眠いわー』

「子どもみたい」

彼を抱き寄せると俺の胸に顔をぴったりくっ付ける佐久間くん

「可愛い佐久間くん」

『もーうるさいよ、めめ』

「ちっさくて可愛い」

『このやろーー』

「怒んないで、可愛い」

顔を上げた佐久間くんと目が合うとギッと睨んでくる

そんな彼にチュッとキスを落とすとみるみるうちに赤くなる顔

『き、急だよ…』

「可愛くてつい」

手で頬に触れると熱くなっていた

さっきまでベタベタくっついて来てたくせに、
こんなんで恥ずかしがる所も可愛い

「可愛いなあ」

再び啄む様に何度もキスをしていくと

俺の背中に回った彼の手は服をぎゅっと掴んだ

『めめえ…』

小さな声で俺の名前を呼んで、〝もっと…〟と付け足す彼の顔は真っ赤っかで

「ちょっと可愛すぎるな」

『そればっかりじゃん！』

「佐久間くんが悪いよ」

昼寝しようなんて、もう無理だな

くっ付く佐久間くんを離して上に跨がると
全てを理解した顔をした

恥ずかしそうな顔が可愛くて

『めめ、好きだよ』

「俺も好きだよ」

深く口付けをしていくと、

時たま漏れる彼の吐息が色っぽい

「好き」

今日も恋人は可愛い、

そして可愛い