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第７４話 ページ2
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月日は流れAは13歳となり、優羽は11歳になった。
そんなある日のことだった。
優羽が突然日記をつけるようになった。
「優羽、日記つけてるの？」
「まだ1日目だけどね、始めてみようかなって」
そう言って優羽はまだ新品の革のベルトがついた茶色い革表紙の日記帳を見せる。
「へえ、ちょっと見せてよ」
「あっ、だめ。恥ずかしいから」
「ケチ」
「なんとでも言え！」
次の日は、よくわからない黄ばんだ分厚い本を熱心に読んでいた。
「勉強？」
「違うよ、ちょっと興味深い本を見つけてね」
「へぇ……」
本には興味がなかったので、この話題はあまり続かなかった。
さらに次の日は、ダイアモンドのように綺麗な石を持って帰ってきた。
「なにそれ、どこから持ってきたの？」
「近くの河原から」
「万引きしたのかと…」
「そんなことしないよ」
優羽は誤魔化すような笑みで言った。
Aはその笑みに違和感を感じながらも、
「そう」
と返した。
そしてその日の夜
…事件は、起こった。
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作者名：威風堂々 | 作成日時：2016年7月18日 17時
