蝶が舞う【鬼滅の刃】

拾壱ノ舞 ページ12

視点無し


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『もし姉を殺した上弦の弐と巡り会い
私としのぶとカナヲの三人で戦うことができたなら まず第一の条件として私は』


『鬼に喰われて死ななければなりません』

「どうしてですか？一緒に戦えばきっと…」

「……」

「か、勝て…」

『そのような甘い考えは今すぐこの場で
捨てなさい』

『上弦の強さは少なくとも柱三人分の力に
匹敵します』

『しかし姉からの情報によればその上弦の弐
女を喰うことに異様な執着があり
意地汚ならしい』

『身体能力が高く優秀な肉体を持つ「柱」
加えて「女」であればまず間違いなく
喰うでしょう』

『現在私の体は血液・内臓 爪の先に至るまで
高濃度の藤の花の毒が回っている状態です』

「じゃあ私も…」

『無理ですね まず間に合わないでしょう
この状態になるまで一年以上藤の花の毒を
摂取し続けなければならない』

『しかもこの試みの最初の被験者が私です
今後どのような副作用が出るのか そしてまた
上弦や鬼舞辻に通用するのかどうか全く分からない』

『しのぶの刀で打ち込める毒の量はせいぜい
五十ミリ しかし今の私を喰った場合に
その鬼が喰らう毒の量は』

『私の全体重 四十七キロ分 致死量のおよそ
八百九十倍です』

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