飛行船 ページ14
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「わあ!トロピカルランドだあ!」
「お城が小さくみえますね!」
「おもちゃの遊園地みたい!」
「絶景絶景!」
へえ、あれがトロピカルランドなんだ…
眼下の景色をみてまずそう思った。
トロピカルランドって、確か…蘭ちゃんと工藤くんがデート(?)した場所だっけ?
今乗っている飛行船からみて思った。結構アトラクションがあって楽しそうだなと。
いつか、蘭ちゃん達と一緒に行きたいな…なんて。
「お父さーん!すごい景色だよ〜。こっち来てみれば?」
「う、うるせぇ!今考え事してんだよ!」
…、あれ?小五郎さん汗かいてるけど、ここそんなに暑くないよね…?むしろ涼しい。なんでだろ。
「…そういえば、毛利君は高いところが苦手じゃったな」
『そうだね…(そうなの?)』
私初めて知った。…あれでも紺青の拳で、小五郎さん屋上で飲んでたよね…?酔ってたからわかんなかったのかな?
…あ、そういえば…阿笠博士、初めまして。『ここ』に来て初めてあなたと会話しました。
「ねえ、キッドさんはいつもこんな景色みてるのかな?」
「羨ましいですね」
「でもよぉ、キッド本当に来んのかー?」
「来るわよ!次郎吉おじ様のところに、ちゃーんと返事が来たんだから!」
「ほら、」園子ちゃんはポケットから携帯を取り出し、元太くん達にみえるようにキッド様の予告状をみせる。
私もしゃがんでその予告状をみる。
「へのご、んで…おけします?」
『え?』
「はぁ?………ちょっとあんたねぇ、ひらがなだけ読んでどーすんのよ!」
まあ、小学生だから仕方ないよね…
「いーい?」園子ちゃんは携帯の画面をみて、キッド様の予告状をみんなに聞こえるように読み上げた。
「飛行船へのご招待、喜んでお受けします。
但し、七十二歳のご高齢の貴方に六時間も緊張状態を強いるのは忍びなく、
夕方、飛行船が大阪市上空に入ってから頂きに参ります。それまで存分に遊覧飛行をお楽しみ下さい。怪盗キッド…」
予告状を読み終えた園子ちゃんは、頬を赤く染めて、「あ〜!私のことも頂きに来てくれないかしら、キッド様〜♡」と携帯にキスをする。
園子ちゃんの彼氏さんの京極さん…今の彼女をみたらどう思うのだろうか…(あれ園子ちゃん今京極さんと付き合ってるよね?)
「…彼女、かなりユニークな性格ね」
「はは……まあな」
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ゆず - ギャグマンガ日和知ってるんですね!!!びっくりしましたww (2020年9月28日 20時) (レス) id: 072bc2e07e (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 伊月さん» 伊月様ありがとうございます(´˘`*)気に入って頂けたら嬉しいです〜(´ ˘ `) (2020年4月14日 22時) (レス) id: d845780461 (このIDを非表示/違反報告)
伊月 - 作者さんの名前カッコいいなぁ~と思って読んでみることにしました!面白いです! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - ミキさん» ありがとうございます〜(´▽`)気まぐれ更新ですが、頑張ります〜 (2019年7月9日 20時) (レス) id: 6a90747ca0 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - とても面白く、このお話大好きです!これからも、頑張ってください(^^)v (2019年7月9日 20時) (レス) id: 4ee4ae0d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2019年6月21日 22時