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阿部side




仕事中、腹痛に襲われ、耐えきれなくなった俺。

雑誌の撮影だったんだけど、取り終わったらメンバーより先に帰らせてもらった。


帰り道にはさっきまでと比にならないくらいに痛むお腹。


生理的に涙が溢れてきて、Aの家についた頃には頬が濡れているどころじゃなかった。


家に着いたはいいものの、涙は止まらないし、Aの服に戻しちゃうしで、なんかもう迷惑をかけてばっかり。


阿「はぁ・・・・、」


一人のリビングは少し寂しい。

でも、Aはここに一人で住んでるんだもんね・・・。


阿「A・・・」


オーバーサイズのトレーナーにクッションごと抱きつく。


と、ここでなにかが頭に被せられた。



阿「わっ、・・・!?」


「なぁに、もぉ・・・・、」



振り向くとくすくすと笑っているA。


被されたのはAのパーカーで。


「すぐAって言わないの、」


寂しがりなの?と、Aに聞かれる。



阿「ちがっ・・・!・・・・違うし、」


「ま、ちょっと待っててね、あ、ベッド行く?」


阿「?うん、」



Aに手を引かれ、ベッドに潜る。

布団をかけて、トントンと優しくお腹を叩いてくれる。



もう寝れる・・・そう思ったのに、


阿「・・・!!っ、やっ、・・・」


「はいはい、寝ちゃっていいよ〜」



一度見ちゃったら眠気なんかふっ飛んじゃったじゃん。



阿「やだぁ・・・、」


「すぐ終わるからね」



Aは俺の腕を引っ張って、カラフルな駆血帯とやらを付けられる。



阿「んーんっ・・・、」


「見ない方がいいよ〜」


阿「やぁだぁっ・・・、」



軽く抵抗するも、完全に小児科モードのAには効かず。



「ちょっとだけ痛いけど頑張ろうね、泣かないで頑張れるかな?」



Aがそう言うと、チクッとした点滴や注射特有の痛みを感じる。



阿「っ、いたぁいっ・・・、ふぇぇ、、」


「偉い偉い、もう痛いのおしまいね。」


滲む視界に細長く綺麗な指が入り、俺の目の下をそっとなぞる。


「泣かない泣かない、」


時計を見ながらクレンメを調節し、再び俺の目線に合わせてしゃがむ。



「寝れる?」


阿「ここいて、?」


「いるよ、大丈夫」



ふんわりと微笑むAを見て、俺は夢の世界へ入っていった。

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望乃(プロフ) - えりさん» コメントありがとうございます!今は特に考えておりませんが…気が向いたらまたなにか書こうかなと思っております。 (8月1日 19時) (レス) id: 12176b6bce (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 何か他に書く予定は有りますか? (7月29日 0時) (レス) id: ce5b193583 (このIDを非表示/違反報告)
望乃(プロフ) - えりなさん» 申し訳ありません 、都合上削除してしまいました 。 (2023年3月13日 21時) (レス) id: 12176b6bce (このIDを非表示/違反報告)
えりな - snowmanは病院嫌い…?消したんですか? (2023年3月11日 0時) (レス) id: 08d4852911 (このIDを非表示/違反報告)
- 了解です!楽しみに待ってます (2020年12月1日 23時) (レス) id: 1b677c1802 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望乃 | 作成日時:2020年10月18日 15時

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