あいどる×あいどる=秘密の関係？7 (ページ4)

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岩本 side

荒牧「そっか。大枠は話せたと思うんだけど、梅ちゃんが1番見てきてると思うから、どう？」

梅津「んー、そうですね。過呼吸に至った経緯といいますか、階段を踏み外した、気づいたら僕に抱えられてたっていうのも勿論あると思うんですけど、1番は、仕事に穴開けたらどうしようって考えてしまったことだと思います。」

目黒「どういうことですか？」

梅津「花那、僕に命の恩人だって。怪我したら撮影に穴を開けるかもしれなかった、顔に傷のひとつでもついたらアイドルを続けることは出来なかったって言ったんです。」

荒牧「あれね、正直俺はゾッとしたよ。迷惑かけてしまわないようにというのは勿論大事だし当たり前なんだけど、花那の場合はそういう責任感っていうのかな、背負い方が異常だと思う。」

岩本「怪我したら、まず今の撮影に迷惑がかかる。自分だけじゃなくて、助けに入った梅津さんが怪我してしまった可能性もあった、そういうのが全部、怖かったんだな。」

梅津「それと、実は少し前にたまたまカフェで一緒になったことがあったんですけど。その時も顔に生気がなくて。聞いたら最近スケジュールが何度も変わって、何するにも時間が足りないって。もしそれも、今日のアイツがなにか仕組んでた事だったとしたら、気が休まらなかっただろうな、と。」

阿部「全然気づいてあげられなかったな。」

目黒「俺も。今だって、1番会う頻度高いのに。」

『そんな事ないです。』

梅津「花那、流司との電話終わったの？」

『はい、ありがとうございました。流司くんにちゃんとお礼言えました。』

梅津「それなら良かった。」

『蓮さん。ドラマの撮影の時は、干渉されることも無くて、何も気にしなくて良かったんです。だから安心してたんです。隣にはいつも蓮さんが居てくださいますし、現場すごく楽しいんです。』

目黒「本当に？俺、少しは花那ちゃんが安心出来る存在になれてる？」

『少しどころじゃないです。』

目黒「そっか、それなら、良かった。」

岩本「俺もさ、これまでの事も含めて阿部から話聞いたりもしてさ。花那ちゃんの力になりたいよ。」

『幻滅するかもしれませんよ…？』

岩本「しないよ。絶対しない。信頼とか安心して貰えるように俺も頑張るから。」

君を傷つける物からは守りたいし、心が冷えてしまうなら暖めてあげたいんだ。