学園祭 ページ23
fan side
高校生の時にさきちゃんを好きになって、サインをお守りに受験頑張って、大学生になって、やっと、やっと。
実行委員になって学園祭にJuice=Juiceを呼ぶっていう夢が叶う日。
プレゼン頑張ったのもそうだけど、さきちゃんがお仕事頑張ってくれて、知名度も上がったからこそだって分かってる。
「silent」の影響もあって、周りから陽菜の子来るんでしょ？どんな子？って聞かれる毎日。
嬉しい反面、私はずっと前からさきちゃんの魅力を知ってるんです！っていう、もやっとも、無くはないけど。
「Juice=Juiceさんご案内します！」
「本日はありがとうございます！よろしくお願いいたします！」
植村「こちらこそ、本日は学園祭に呼んでいただきありがとうございます。よろしくお願いします。」
「うわ、かわいい。」
「顔ちっさ。いやなんか、皆スタイル良いな。」
「いいの？声かけなくて。」
「｢いや、無理だよ。そういうのじゃないの。｣」
『わーちゃん！』
「｢えっ…。｣」
「いっといで。」
『今日はありがとう。わーちゃんが色々頑張ってくれたんだよね。』
「｢いや、そんな、さきちゃんがお仕事頑張ってくれてて、だからプレゼンも通ったっていうか…。さきちゃん本当にありがとう。｣」
『高校生の頃にね、大学受かったら絶対学祭の実行委員になって、さきちゃんを呼ぶねって言ってくれてたじゃない？私もそれまでお仕事頑張るねって。2人の約束、叶ったね。』
「｢…！覚えててくれて、ありがとう。私の夢叶えてくれて、本当にありがとう。｣」
『今日はステージ見られる？お仕事忙しい？』
「｢私のメインの仕事は終わってるので、ステージの袖から見させてもらうつもりで。｣」
『ん、分かった。全力でやるから。ちゃんと見てて。』
「｢……はい。楽しみにしてます！｣」
『ふふっ じゃあ行ってきます。』
ああもう、本当に、かっこいい。
グループでも、ハロプロでも、どちらかと言わずともかわいい担当みたいな見た目してるのに、誰よりもアイドルに真っ直ぐで、ステージに、ファンに向き合って。本当にかっこいい。
大学の小さなステージでも、武道館と変わらない全力のパフォーマンス、推しってばキラキラし過ぎ。
曲の途中、袖の私にこっそりウィンクなんて。そんなのずるい。また好きになる。
よし。次の夢、見つけよう。
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作者名：瑠奈 | 作成日時：2023年10月1日 1時
