あいどる×あいどる=秘密の関係？7 (ページ14)

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この気持ちは本気だからページ14

目黒 side

silentの撮影中。
花那ちゃんとのシーンは他の誰とも、どんなシーンとも違う、俺と花那ちゃんだけの空気感。
映画に今回と、同じタイミングで山を登ってるような、他の誰とも共有できない、2人の絆というか、縁というか。

今日の花那ちゃんはいつもよりほんの少しだけ口数が少ない。
分かるようになって来たんだ。ちゃんと見てるから。

目黒「花那ちゃん。」

『蓮さん。お疲れ様です。』

目黒「一緒にこれ食べない？」

『？あ、雪見だいふくだ。でもこれ2個入りだから、一緒にだと半分無くなっちゃいますよ。』

目黒「半分こしたくて買ったから。食べよ。」

『ありがとうございます。』

目黒「はい、あーん。」

『ん。ふふ、久しぶりに食べました。美味しい。』

目黒「ん、んまいね。」

『………、ちょっと、明日の撮影に緊張してきちゃって。早いんですけど。自分でやります、やれますって言ったのになって、ちょっと自己嫌悪、してます。』

目黒「………。あのさ、プライベートなことだし、聞かない方がいいかなって思ってたんだけど、やっぱり聞くね。答えたくなかったら答えなくていいよ。花那ちゃん、初めて？」

『初めてです。中学生で研修生になって、それから今日までアイドル一筋なので。20歳になって恥ずかしいんですけど。』

目黒「恥ずかしくない。そんな風に思わなくていいんだよ。それだけお仕事にまっすぐだって、むしろ褒められる所でしょ。」

『ふふっありがとうございます。』

目黒「俺でいいの？」

『むしろ蓮さんの相手として私で良いのかって感じですけど。』

目黒「嫌だったら言って。触れないように、してるように見えるように角度とか、ちょっと練習させては欲しいけど、頑張るから。」

『なんで、そんな大丈夫です。嫌じゃない、嫌とかじゃないんです。』

目黒「でもリハもそうだし本番も、何カットも撮ることになるんだよ？」

『それに緊張してるのに…！言わないでください…！』

目黒「花那ちゃんさ、今日の撮影終わりってお仕事入ってる？忙しい？」

『いや、撮影どれくらいかかるか分からないので、他の仕事は入れてなくて。なので終わり次第、終了、の予定です。』

目黒「時間くれない？花那ちゃん家、は、さすがにあれだな。前に阿部ちゃんと3人で話したカフェで会える？」

『大丈夫だと思います、けど、わざわざ移動するんですか？』