みつばちのお届け物 ページ2
You side
朝イチの撮影を終えて大学へ。
借りてた資料の返却のために図書館に向かうと、あれ、亮平さん…？
阿部「…、あ、花那ちゃん。」
『こんにちは。部屋開けますね。』
いつもの部屋を入室手続きをして急いで中に入る。
いつも通り、だけど、いつもと違う。
『亮平さん、今日はオフですか？』
阿部「いや、昨日からさっきまで撮影してた。午後はオフ。」
『お疲れ様です。お昼はもうお済みですか？』
阿部「現場で軽食は食べたよ。でもなんか、あんまり食べたいと思えなくて。花那ちゃん昼休みだよね、ごめん。勝手に来ちゃってあれなんだけど、俺の事気にせずご飯食べて。」
『分かりました…。あ、よければこれどうぞ。』
阿部「ふふ、ラムネだ。ありがとう。なんか、会いたいなーって思っちゃったんだ。無意識にここに足が向かってて。」
『………。亮平さん、この後は予定ありますか？』
阿部「ん？特にないよ。花那ちゃんにも会えたし、帰って休もうかな。」
『じゃああの、家に来ませんか？』
阿部「家に…、え、家に？家に！？」
『はい。3限小テストだけなんです。終わり次第帰っていいって言われてるので、少しだけ待っててくれませんか？』
阿部「え！？」
『あ、移動は安心してください。父に車を出してもらえると思うので。ちょっと待ってくださいね。』
わたわたしてる亮平さんを放っておいてパパに連絡する。今日在宅だったはずだから迎えに来てもらえるよね。
すぐに返事が戻ってきたから、パエリアの日ですってもう一度連絡を入れた。これで準備もしてくれるはず。
『父が迎えに来てくれるそうです。亮平さん、14時半に前に教えていただいたカフェの辺りにいてくださいますか？そこで待ち合わせにしましょう。あ、もしおひとりが心配でしたら蓮さん誘っていただいても大丈夫です。』
阿部「え、いや、あの、3限15:10まである、よね？目黒は、仕事が入ってる、かな。」
『了解しました！時間はそれだと他の生徒もいるので。幸い苦手範囲じゃないですし、それほど時間かからずにテスト終えられると思うので。それじゃあ行ってきますね！』
阿部「花那ちゃん…！ま、待って…！」
『あ、ここ3限まで押さえたのでこのまま居てくださって大丈夫ですよ！ではまた後で！』
阿部「え！？あ、はい。行ってらっしゃい…。」
よし、テスト頑張って早く終わらそう！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 317人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵蓮(プロフ) - 毎話楽しいお話ありがとうございます！これからも更新楽しみにしております (8月19日 23時) (
レス) @page42 id: 151ed770d1 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - あべちゃんとの関係が1番好きでほっこりしました☺これからも更新楽しみにしてます！ (6月3日 16時) (レス) @page6 id: e49244e76b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠奈 | 作成日時：2023年5月31日 16時
