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梁川 side
ずっと気になってたバレッタ。
誕生日に貰ったのって笑った顔は、もう私たち出会って長いのに、初めて見たくらいに可愛い顔してた。
これが、花那ちゃんの本来の姿なのかもしれない。
『美味しい〜!』
梁川「んふふ、いい顔してる。ね、花那ちゃん。」
『ん〜?』
梁川「今、アイドル、楽しい?」
『うん。楽しい。大変なことも多いし、スケジュール的にね、しんどいな疲れちゃうなって思うこともある。でも、とっても楽しい。』
梁川「良かった。ソロコン行かせてもらったでしょ?あの時、私の知らない花那ちゃんだって思ったの。どの目線からって感じなんだけど、一緒に活動してた時はもしかしてしんどいのかなって思う事もあって。だから、ソロコンは本当にびっくりした。」
『うん。楽しくなかったわけじゃないの。でもね、なんだろう。やっぱり、自信無かったんだ。』
梁川「うん。」
『メンバーが変わって、後輩が出来てもそこは変わらなくて。でもね、好きだよ可愛いよって、面と向かって言ってくれる人が居て、泣いてもいいよって言ってくれる人が居て。お仕事も増えて。』
梁川「あのお兄さん達?」
『…うん。凄く優しくて、何度も助けて貰って。少しずつ、自信持たせて貰って。』
梁川「花那ちゃんのこと、大事にしてくれる人が増えたんだなって嬉しかったし、花那ちゃんが私にその事を教えてくれた事も、嬉しかったよ。」
『なーちゃんにはね、話したくなっちゃって。』
梁川「ありがとう。もしかしてだけど、誰か、好きになった人がいるの?そのバレッタ、くれた人?」
『ううん。いないよ。このバレッタくれたのは、大学の先輩。』
梁川「そっか。ごめんね。」
『なーちゃん私ね、好きってよく分からないんだ。アイドルで居るうちはしないって決めてたら、よく分かんなくなっちゃった。物語を読んだり、沢山歌ってるはずなのにね。』
梁川「無理に分からなくて良いんじゃないかな。まだまだ若いもん私たち。アイドルで居られる時間は有限だもん。今はアイドル楽しんだらいいと思うよ。」
『なーちゃんは相変わらず言う事大人〜!同い年なのにな〜。』
梁川「でもやっぱりね、花那ちゃんには幸せで居て欲しいから。いつか素敵な人が、花那ちゃんが一緒に居たいって思える人が出来たら良いなって思うし、その時がきたら、私は応援するよ。」
『うん、ありがとう。』
その時は、私は絶対に味方するからね。
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ccs730(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!!どっちもオタクなのでとても楽しく読ませて頂いております!これからも気長に更新待ってます!!! (2023年4月1日 19時) (レス) id: 45e6ad97f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - 恵蓮さん» 恵蓮さまコメントありがとうございます。楽しんで頂けたようで嬉しいです!不定期な更新ですが、今後とも楽しんで頂けるように頑張りますね。どうぞよろしくお願いします! (2022年12月14日 21時) (レス) id: 596bd3bacd (このIDを非表示/違反報告)
恵蓮(プロフ) - juiceのお話、全然なかったのでこんな長編シリーズ書いていただいててとても嬉しいです!素敵なお話であっという間に読んでしまいました…。これからのお話もたのしみにしております。 (2022年12月12日 0時) (レス) id: 6e95395771 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠奈 | 作成日時:2022年10月24日 14時