ずっと、もっと。 (ページ10)

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行為が終わり重い体を投げ出したままスマホを開く

「あー…忘れてた」

課題の情報をうみに投げなきゃだったわ、と
うみからの＂結局課題何だった？＂というLINEで
思い出し友達のLINEを辿る

寝ている元太くんの隣で元太くんのパーカーを着て、
見えないところに紅い趾をつけているなんて
うみは想像もしていないんだろうな

＂ごめん、遅くなった！笑＂と
課題の詳細のスクショと共に送信するとすぐに
＂ありがと～＂と返信がくる

私に聞いてくれた、という事実ひとつで
高校の時は嬉しかったのに
いつのまに欲張りになってしまったのだろうか。

一緒に帰ったり、くだらない言い合いをして
満足していたあの頃には戻らないんだろうか。

そんなことをぼーっと考えていると
追加でメッセージが届く

＂てか今度、怜奈さんの誕プレ買うの付き合ってくんね？俺まじで女の子のプレゼントとかわかんね～＂

そんなの知らないよ、と思ったけれど
少しでもうみと2人でいれるのならと、

＂いいよ～、バイトのシフト出たら言うわ！＂と

またうみにとって＂いい親友＂を偽って返事をし
枕に顔を埋めた