ずっと、もっと。 (ページ46)

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「そうじゃなくて！…そうじゃない」

「え？」

「とにかく！落ち込んでたとかじゃないから。
理由は、いまは…言えないんだけど」

珍しく歯切れの悪い言い方をするうみを想像して
思わず笑いが込み上げてくる

「なんで言えないの(笑)
…まぁ、私が何かしたわけじゃないなら安心した」

「それはない！うん、俺の問題」

「そっか、しょうがない焼肉でどう？」

「ふは(笑)かわいくねー！」

久しぶりにうみの笑い声を聞いて

やっぱり私はこの人が好きだなと改めて感じる

「てか、バイトって言った？
なら今、1人で帰ってんの？」

ひとしきり話した後うみが唐突に尋ねる

「うん。そうだけど」

「え、どこ？危ないじゃん近くのコンビニいて！」

「え、ちょ、うみ！」

流されるままに電話を切られ立ち止まる

とりあえずコンビニ入ろう

すぐ近くのコンビニに入るとうみからのLINEに
現在地を送信した

待ってて、と言われお菓子コーナーに移動する

今までこんなことなかったのに。

これから何があるわけでもない

そんなの分かっているのに、

今更ながら＂彼女と別れた＂という状況に

じわじわと顔が熱くなるのが分かった