ずっと、もっと。 (ページ3)

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「おつかれ～っす」

「おつかれさまです」

ガラガラとサークル室のドアを開けると

もう引退したはずの先輩2人がゲームをしていた

私とうみが入っているボランティアサークルは
基本的に決まった活動はなく、学校に流れてくる
ボランティアに自由に参加し、たまに飲み会をする
とにかくゆるいのが特徴のサークルだ

特にやりたいこともないし、
ボランティアとか就活で話せそうだし

何より、同じような理由で
うみが入ると聞いたのが決め手だった

楽そうなボランティアがあったら参加し
気が向いたら部室に顔を出しだらだらと喋る

そんな生活もかれこれ3年目だ。

「あ、てか海人、最近怜奈さんとどうなん？」

「おかげさまで順調で～す
今日やっと金曜なんで会えるんすよ」

「社会人と付き合うのだるそー
俺らもあと少しでその社会人とかだる！」

先輩たちとうみが話すのを聞き思わず俯く

うみがサークルのふたつ上の先輩である
怜奈さんと付き合い始めて、

誰よりも仲良いから大丈夫だと
鷹を括っていた自分にツケが回ってきてから

もうすぐ半年が経とうとしている