ずっと、もっと。 (ページ36)

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「…あ、うみ」

次の日、講義室の前で長身の茶髪を見つけ声をかける

「A。おはよ」

「おはよ。その…大丈夫？」

恐る恐る声をかけるとにこりとうみが笑った

「大丈夫、なんとなく予想してたしね～」

「そう、なんだ…また飲み行こ？
愚痴はいくらでも聞く」

当たり障りのない言葉を並べ講義室へと入る

「…ん、ありがと」

いつもなら、すぐにカレンダーアプリを開くのに

まださすがに本調子なわけないかと

いつもとは違ううみの様子をさほど気にも留めずに
先に席を取ってくれていた友達のとこへと合流した

だけど、

今日を境に

うみが私に話しかけることも

何気なく電話をしてくることもなくなり、

うみは私を避けるようになった