ずっと、もっと。 (ページ17)

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「そういやさぁ、」

2人でシーツにくるまりダラダラとしたまま口を開く

「元太くん好きな人いるの？」

「なんですか、急に」

うつ伏せで顔だけ枕に乗せ
髪をかき上げながら私を見る

「さっきうみと話してたじゃん！
肝心な好きな人には振り向いてもらえない、って」

「あー…まぁ、いますけど
別に今のままでもいいかなって」

意外な答えに思わず身を乗り出す

「えっ、いるの！同じ学部？」

「いや、ちょ、服着て(笑)」

「あ、ごめん」

床に落ちた服をかき集め元太くんが着せてくれた

「…でも好きな人いるのにその…私はいいけど
他の子は嫌だなって思うんじゃない？」

ていうか、そもそも元太くんはいいの？と
疑問を投げかけると、んーと元太くんが考える

「他の子、っていうかこんなことしてるの
今はAさんしかいないよ」

「え、なおさらなんか申し訳ないじゃん！
その子といい感じになったら遠慮しないでね？」

「…わかってますよ(笑)
ずっとこうしてていいわけないことくらい」

そう言って
うみがくれたピアスをつけた耳たぶに口付けた