Elder Flower (ページ7)

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謎のご飯会ページ7

" 目黒じゃん。どうしたの？"

" ふっかってAさんと同じクラスなの？"

" んー。ついでに椿ちゃんも。"

"ついでじゃないし、深澤がついでだし！！！！"

『椿ちゃん一旦落ち着こ、辰哉もなんでいちいち煽るの』

と辰哉の肩に小さくグーパンチすると

"痛い〜Aのせいで折れた。どうすんのこれ。"

『どうするって何？辰哉の肩なんか折れたって勉強しないんだし大丈夫だよ。』

と思わず目黒君を差し置いてこの2人の喧嘩に付き合っていたら

" めめ〜！なんで置いてくん？めっちゃ大変やったんだから！てかAちゃんやん！！！朝ぶりやな！あー！！ふっかと椿もおるやん！！"

と向井君の元気な声とマシンガントーク。

『向井君元気だし大変だね。あと、ちゃんつけなくて大丈夫だよ？』

と思わず笑いながら言ってしまう。

その直後だった。

"じゃあ俺もAって呼ぶからAも蓮って呼んでよ"

と、とんでもない発言が聞こえ思わず目黒君を見ると

そこには、大層気に食わない様子で私と辰哉と向井君を纏めて見る姿があった。

それに気づかないのか無視なのか向井君は

"じゃあ俺も康二って呼んで〜"と笑顔で言い始め更に困惑。

この状況をどうにかしたくて、

『じゃあ、康二ね。』と笑顔で提案すると

"俺は？"

悲しそうな顔をした目黒君に手首を掴まれた。
無視したくてしたわけじゃないけど結果無視みたいな酷い事をしてしまったと深く反省。

『れ、蓮……くん。』

となんとか呼ぶことができたもののまだ不服そう。

"なんでこーじもふっかも名前で呼び捨てなのに俺は君付けなの？"

確かに。普段なら辰哉だって話すようになって次の日には辰哉って呼んでたし向井君を康二って呼ぶのも別になんの抵抗も無い。

でも、蓮くんは呼べない。

この答えは私の中でわかってはいるけど、まだ気付かないふりを私がしたいだけ。

黙ってそんな事を考えていると

"ねぇ、目黒いつまでAの腕掴んでんの、てかAがお昼食べれないからここ座るなら座ってあんた達もご飯食べなよ"

と椿がさらに爆弾発言。

"ほなそうする〜"

と康二は椿の隣へ。

そして蓮くんは私の隣へ。

結局皆んなでご飯を食べたものの蓮くんとは話せないまま
掴まれた手首だけが熱を持っていた。