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『っあー眠い疲れた』







まふを風呂に入れて寝かせた後リビングに戻ると、グダっとソファに倒れ込んだA。目の下にはしっかりと隈を作っていてあれだけ無理するなと約束したはずなのに、きっと守っていない。


そっとAに近づくと気配を感じたのかバッと俺の方に振り返ってきた。しかしまふが寝たことを確認しするとまたソファに倒れ込んだ。







『うあ〜眠い……………』

「ちょ、そこで寝るなよ」

『わかってる分かってる〜』






本当に分かっているのかよく分からない声で目を閉じてしまったA。寝てしまったのかと思えば今度は急にふふ、と笑いだした。素直に怖い。


不思議に思って顔を覗きこんでみるけどやっぱり目は閉じたままで。






「なに、どうしたの」

『今日さ、折原さんから彼方と呑みに行った日の話を聞いたの』






その言葉に頭をフル回転させてその日の事を思い出す。確かあの日は折原さんがベロベロに酔って……よく分からないことばっかり聞いてきた日。

何も変なことは言っていないはず………………多分。
そんな俺に構わずAは話し続ける。







『私さ、不安だったんだよ』

「何が?」

『普通の親が踏んできたはずの過程をすっ飛ばしてこの関係にいきなりなって、お互い仕事もして絶対に大変なことじゃん』

「…………まあ確かにそうかもしれないけど、」

『彼方の重荷になってるんじゃないかなあとかこんな私だけど色々考えてるんですー』







へへ、と眉を下げて笑ったAに心が少し傷んだ。普段弱音を吐かない人だからこそ一言一言が俺にずしんとのしかかる。

そんな俺の頭の中は、少しでも話してくれたことに対する嬉しさ、またひとりで考えていたことに対する不満、そして俺じゃなくて折原さんには話していたことに対しての嫉妬。

この3つがグルグルと回っていた。






『でもね、折原さんがまふのことニコニコしながら話してたよって言ってて、あの選択は間違ってなかったんだなあって思った』

「…………その選択してくれて俺は良かったって思ってるよ」

『うん、私も勇気出して良かったって思うよ』







そう言って薄く笑うAに、さっきまでの嫉妬と不満はいつの間にか消えていて。こんなに単純だったっけ、俺。自分が自分じゃないみたいだった。

Aはもう、半分夢の中らしい。







『幸せすぎて、怖いな』







それだけ残して、夢の中へ。









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ーー - いーーっつもにやにやしながら読んでますよー!がち勢です笑 応援してます(οωο) (7月13日 21時) (レス) id: d596e64661 (このIDを非表示/違反報告)
よるぎつね(プロフ) - コメ失礼します。いつも楽しく読ませていただいています。これからも再新頑張ってください。勝手な意見ですが、この作品のセンラさんの奥さん視点の物語を読んでみたいです。勝手な意見大変失礼しました。 (7月10日 18時) (レス) id: a6b0139be1 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 本当に素敵な作品で夢中になって読んでしまいます。これからも更新頑張ってください!いてもたってもいられず、コメントさせていただきました。笑 (7月8日 19時) (レス) id: e1c7eee642 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。(プロフ) - 大葉さん» こちらこそ、わざわざご指摘ありがとうございました…! (7月3日 7時) (レス) id: bd29820683 (このIDを非表示/違反報告)
大葉(プロフ) - まるこ。さん» マジですか、じゃあこっちのバグかもしれないです…すみませんお手数お掛けしました…! (7月3日 7時) (レス) id: cb43f523a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ま る コ | 作成日時:2018年6月21日 17時

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