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エルダーフラワー ページ13

そんな生活を送り続け、辰哉とはなんとか仲直りをした、というか無理やりさせられた。


辰哉とは話すしたまにご飯も食べるけど、食堂で見かける目黒くんとは話さないどころか目も合わない。


気を遣ってるのか怒ってるのか向井くんも話しかけてこなくなった。



これでいいんだ。 毎日自分に言い聞かせた。




そんな頃、学校中が持ちきりになる噂が出た。



目黒が今田と付き合ってるらしい。




その噂はあっという間に広がり相手の今田さんも目黒くんも否定しなかった為事実として認識されいつしか校内認定カップルとなっていた。




わたしには関係ない。



毎日言い聞かせて登校して授業を受けた。



そんな放課後先生に雑用を頼まれ遅くまで残った私は駅までの道を1人で歩いていた。




知ってるスタイルの陰だった。



その横には目の大きな可愛い顔の彼女。
私を目黒くんに近づくなと脅した彼女。



ああ、なんでいるんだろ。と心が痛むのをなんとか知らんふりして歩く。


その時だった。







2人がキスをした。





 

思わず私は音を立てて立ち止まってしまった。






" Aちゃん、?"





振り向いた目黒くんの声を聞いた瞬間走り出して逃げ出した。



"待って!"と聞こえた気がするけどとにかく走った。


改札を急いで抜けて、しまりかけのドアに乗ろうと思って一歩出した瞬間に後ろに腕を引かれそのままドアは閉まってしまった。




"待ってよ、"



そこには息を切らした目黒くんがいた。

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作者名: | 作成日時:2023年10月30日 14時

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