君のこと 2 (ページ6)

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オヒトヨシNside ページ6

「ねぇ、なんで病院教えたの?ライバルの入院先、教えなくてもいいじゃん?」

昨日相葉さんのお見舞いに行けなかったから

俺と翔さんは仕事の合間にお見舞いに行った。

今はちょうどその帰りのタクシーの中。

S「ライバルねぇ。」

なにそのしんみりした表情?!

あんた昨日告白したんでしょ?!

俺はその前に帰ったけど(笑)

S「俺はAさんの見方だよ、って気づいてほしくて。今は好きになってもらう段階だから、こうやって意識してもらわないと…。」

翔さんなりの作戦なのね。

なんとなく、分かるけど。

S「それに、相葉ちゃん元気なかったし。」

そう、相葉さんは元気そうに見せていたけど

無理しているのがバレバレだった。

S「相葉ちゃんのあんな顔みたくないし…。」

オヒトヨシ…。

結局、相葉さんのこと考えてる…。

S「ニノはいいの?Aさんのこと。」

?

「はい?」

俺、Aのこと好きだって言ったことあったっけ?

S「ほかのみんなは気づいてないかもしれないけど、見てれば分かるから(笑)」

知ってたんだ…。

てか、いつからだよ?!(笑)

「でも俺、見守るって決めたから。Aのこと。」

すると、ふっと笑って櫻井が言った。

S「オヒトヨシだなぁ、ニノは。」

オヒトヨシ、かぁ。

そうだよな、俺もオヒトヨシだ。

なぁ、翔さん。

俺もAに気持ちを伝えておけばよかったって思ったこと

何回かあったけど

今のAを見ると

これでよかったんだって思えるようになったよ。