君のこと 2 (ページ12)

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壁Aside ページ12

退院後俺はAさんの会社のビルに来た。

受付「只今、取り込み中でして…。」

そうか…。

「じゃ、これをお渡しください。」

そうして俺は、花束を差し出した。

受付「申し訳ございません、そう言ったものはお断りしておりますので…。」

結局受け取ってもらうことはできなかった。

「そう、ですか…。」

Aさんと事故の日以来会っていなくて

誰かが俺とAさんを合わせないようにするために

壁を作っているように思えた。

「では、失礼します。」

そう言って俺は○○会社を後にした。

T「いい?これからも来るかもしれないから、絶対接点を持たせないでね…。」

相葉が会社を出るところを確認した棚橋は影から出て来て受付に言う。

受付「で、でも、上席はご存知なのですか?」

T「上席に言わなくても分かるでしょ、あの人はタレントを危ない目に合わせたのよ?」

受付「で、でも、巨大扇風機を手配したのは棚橋さんじゃ、、、会社でも噂になっていますよ?」

恐る恐る言う受付に

T「受付の分際でなに言ってんの?あんたと私、上はどっちを信じるかよく考えておきなさいよ。」

そう言って、自部署に帰った棚橋。

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ねぇ、Aさん。

あの時まで俺は気づかなかったんだ。

君の苦労を。

俺がどれだけ迷惑をたけていたのかを…。