君のこと 2 (ページ11)

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嘘の理由Nside ページ11

今日はドラマの撮影があった。

現場の近くにうまい店があるので、そこに向かう途中に見知った後ろ姿が目に入った。

ランチだというので、飯に誘って聞いたこと。

「で、お見舞い行った?」

すると、Aは

A「…、はい行きました。」

なにその間?

「ふぅん。」

その時、俺はAが嘘をついていることに気付いた。

だけど、それ以上は聞かなかった。

聞かないほうがいいと思った。

ただ、俺はこのときお見舞いに行ったが美紀が原因で会えなかったなんて想像がつかなかった。

単純に行けない理由があったんだと思った。

ランチ後Aと別れ、現場に向かう途中

PLLLL

「もしもし?」

A「あ、ニノ?」

噂の人からの電話だ。

「なんですか?」

A「あのさ、明日退院なんだど…」

言葉が詰まる相葉さん

「もう、なんなんですか?!」

撮影時間も迫っていたので、若干苛立ってしまった。

A「Aさんに会いに行ったら迷惑かな?」

この人…

「どうして?」

A「あれ以来会ってないから。ちゃんと…、無事か顔を見たくて」

この人も嘘をついていることがわかった。

本当はただ単純に会いたいんだろ?

それと同時にAが嘘をついていることも確信に変わった。

pi

「相葉さんに、会えてないじゃん」

ねぇ、相葉さん。

俺は余計なことはしないよ。

Aが相葉さんに気持ちがあることだって言わない。

ただ、俺は見守るだけ。

だってさ、俺だってまだAが好きなんだから。

まだ俺はそんなに心の広い奴じゃないんだ。