守らなければいけないものMJside ページ9
翔君を今か今かと待っている相葉さんがうるさくて←
俺は控室の外に出る。
あの人見知りな相葉さんがAさんを気にかけるなんて
珍しいと思ったが
初めてAさんに会った時、不思議とその疑問はなくなっていた。
あれは相葉さんも気に入って当然だ。
「でもなぁ…。」
相葉さんには彼女がいる。
俺ら嵐全員とは何人か共演したことのある人気女優だ。
美紀は綺麗でちょっと気が強い
だから相葉さんと長く続いているんだろうと俺は思う。
相葉さんがAさんへの気持ちに気付いたら
美紀を振ってAさんに行くのは想像がつくが
プライドの高い美紀がすんなり別れるとは思えない。
美紀と長く付き合っていたこと
そんな美紀を振って一般女性と付き合うことが
世間に知られれば相葉さんも責任を感じてしまうだろうし…
活動休止を控えた嵐にそんなスキャンダルはマイナスイメージだ。
今俺が守りたいのは５人で築き上げてきた『嵐』だけだ。
相葉さんの気持ちも大事だけど
暫くは、Aさんへの気持ちに気付かないでいてほしい。
S「お！松潤、外で待っているなんてどうしたの？」
そんな考え事をしていると、翔君が仕事を終えてやってきた。
「翔さん、これから相葉さんの質問攻めが始まるよ？」
そんなことを言うと、少しうれしそうに
S「楽屋でなんか騒いでんの(笑)？」
なんて言いながら楽屋へ入っていった。
俺は、相葉さんの気持ちには感づいたけど
翔君の気持ちまでは
このときはまだ、気づかなかった。
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作者名：もも | 作成日時：2019年2月11日 21時
