少しずつSside ページ39
会う度、会う度惹かれていくんだ。
A「大野さん、櫻井さん撮影お疲れ様でした。もう雑誌の記者さんがいらっしゃってますので、あちらの会議室をお使いください。」
俺の撮影中、会議室を用意してくれたAさん。
「ありがとう。」
A「櫻井さん、差し入れおいしかったです。ありがとうございました。」
その笑顔が俺の癒しになっていること、君は知ってる?
「むしろおいしい店紹介してくれてありがとう。」
俺も３０代後半だし、そろそろちゃんとした人を見付けたいんだ。
Aさんは気も効くし
礼儀正しいし、俺の理想そのものだと最近気づいた。
俺はAさんが好きなんだ。
「ねぇ、今度ごはん行かない?」
少しずつでいい。
A「ご、ごはん、ですか?」
びっくりした表情で俺を見たAさん。
「そう、この前相葉ちゃんが誘った時できなかったし。今度は俺が計画立てるからさ。」
本当はサシで行きたいけど。
ガっついてると思われたくないし。
A「でも、今の時期は忙しいんじゃ?それに迷惑じゃないですか?」
心配そうに言うけど、俺が一緒に行きたいんだよ。
なんてことは言わない。
「息抜きも必要なんだよ、それにみんなAさんに会いたがってると思うよ。ね、智君!」
ぼーっと、俺の隣にいた智君に問いかけた。
O「うん。ニノとも仲良いしね。」
智君ナイス!!
A「で、ではお言葉に甘えて…。」
すると櫻井はスマートにAの連絡先を聞いた。
「じゃ、空いてる日程後でメッセージ入れて!日程分かったら連絡する!」
そう言って会議室へ向かう。
O「ずいぶん楽しそうだね。」
会議室に向かう途中、大野が言った。
「うん。俺、最近楽しいわ。」
それはAさんに会う度そう思うんだ。
だってすきだから。
ただ俺の他にもAさんを好きな仲間がいることを知らなかった。
そして、Aさんの気持ちも。
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作者名：もも | 作成日時：2019年2月11日 21時
