君のこと (ページ37)

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交錯ページ37

MIKI「翔君と仲良いのね。」

２人で、山コンビの撮影を見ていると美紀さんが口を開いた。

「別に仲が良いだなんて、滅相もない!!」

ブンブン首を振るA。

MIKI「フフっ、隠さなくてもいいわよ(笑)私も、翔君が好きだったし。優しいでしょ、彼。」

山コンビ２人を見つめて微笑みながら言った。

「そ、そうなんですか?!」

美紀さんが、櫻井さんを?!

MIKI「昔、ね(笑)今は雅紀が大好き。」

あ//

Aは先日の相葉とのキスのことを思い出した。

MIKI「昔、翔君が好きで雅紀に協力してもらってたの。だけど、恋愛相談をしているうちに雅紀に好きって言ってもらって、いつからか私も好きになっていたの。」

微笑みながら言う美紀さんは普段も綺麗だけど、この瞬間は一段と綺麗に見えた。

「そ、そんなんですか…。」

それと同時に再認識する。

相葉さんと美紀さんが恋人同士ということを。

あのキスから、私は相葉さんのことが気になって気になって仕方がなかった。

でも、美紀さんと付き合っているのに前に泊まらせてもらった時のキスといい

なんなんだろう…。

MIKI「そうだ!雅紀にも頼んで、あなたたちがうまくいくようにするわ!」

え?

「み、美紀さん…?」

MIKI「大丈夫っ!翔君は私も惚れた男なんだからいい人よ!それにずっと好きだったから分かるの!あなたみたいな子、絶対タイプなのっ。あ!そろそろ打ち合わせだわ!じゃ、またねAさんっ!」

「ちょ、ちょっと…。」

有無も言わさず、美紀さんは去って行った。

「行っちゃった…。」

その時は、私は想像ができなかったんだ。

それぞれの想いが交錯していることに…。