君のこと (ページ33)

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今日だけAside ページ33

苦し紛れの嘘は通じないみたいだ…。

内藤「アイドルが俺らの関係に口出すんじゃねぇよ。」

強気な内藤。

その後ろにはおびえるAさん。

「警察、呼びますよ?あなたがストーカー行為をしていたこと、僕が話しましょうか?」

今にも手を出しそうな内藤を挑発しないように冷静に話す。

内藤「…っ。」

何も言い返せない内藤。

「彼女の幸せを想っているのなら、こんな事もうしないでください。」

Aさんが可愛そうだよ。

内藤「いつかぶっ潰してやる…。」

そう俺だけに聞こえるように呟いて内藤は去って行った。

「Aさん。」

目に涙をいっぱい溜めてたたずむAさん。

A「みっともないところ見られちゃいましたね、すみません。」

無理に笑顔を作る君を見ると、胸が苦しくなるよ。

「無理に笑わなくていいよ。ほら、今いるの俺だけだし。ね?」

そう言って、俺はAさんを抱きしめた。

A「ううっ//あり//がとうございます//」

俺の腕の中にいるAさんは

子どものように声を出して泣いた。

ごめん、美紀。

今日だけ。

今日だけは、Aさんの傍にいたい。