君のこと (ページ29)

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ごめんSside ページ29

こんなに君を傷付けるつもりじゃなかったんだ。

俺は計算高く嫉妬深い男だ。

最近、Aさんに会う度確信に近づいていくことがあった。

俺の予想、Aさんは相葉先生が好き。

この前の会見だって、相葉ちゃんを見る目が乙女だった。

今日のライブではトロッコに乗る俺ではなく、一緒のトロッコに乗る相葉ちゃんを目で追っていた。

ほら、楽屋に来た時だってキョロキョロと相葉ちゃんを君は探しちゃうんだ。

なんてわかりやすい、いやピュアな子なんだ。

癒し系。

相葉ちゃんと同類。←

俺の好きなタイプ。

だから早いうちに君に気付いてほしかったんだ。

「もう付き合って何年も経つのに、この会話聞くの何回目だよ(笑)」

ってね。

みんなが笑っている中ですごく寂しそうな顔をしたAさん。

今にも泣きそうな表情だ。

ごめん、そこまで傷つけるつもりじゃなかったんだ。

ただ、俺は知ってほしかったんだ。

君が好きになった人は彼女がいるよ、だからほかの人を好きになって。

俺とか…。ってね。

N「俺もプリンもらっていい?」

俺がAさんを慰める前に、ニノが話し掛けた。

ニノのことだ、あいつもAさんの気持ちに気付いているんだろう。

ただ、俺はもう1つ気付いていたことがある。

あの時、寂しい表情をしたのはAさんだけではなかったこと。

相葉ちゃんも、一瞬寂しそうな表情を見せたんだ…。