裏切り ページ8
ドキドキが止まらない。
お風呂からタオが戻ってきたら、何話そう。
変に緊張しているA。
「もう25時かぁ。」
いつもならもう寝ている時間。
楽しい時間というものは
アッと言う間に過ぎてゆくものだ。
「明日になれば帰っちゃうんだよね。」
そうすれば、私のいつも通りの生活に戻る。
また、嫌がらせをされて
帰ってきて寝るの
繰り返しに。
何もかもがうまくいかない
決して純粋ではない大人社会への日常に。
「こんなはずじゃなかったのに…」
Aは大学時代外国語科を専攻し、常に成績はトップクラスであった。
中でも得意な言語は中国語。
漢字からだいたいの意味は把握できるので、日本人でも字を見れば意思疎通はできるであろう。
だが、Aは特に中国語に力を注いだ。
それは留学先で知り合った、同い年で武術家のミンの存在である。
ミンは日本に興味がある女性であった。
ミンとはすぐに仲良くなり、お互いに文化を教え合っていた。
そして、留学を終え
Aに夢ができた。
それは通訳案内士だ。
ミンのような日本に興味を持つ中国人の言葉で役に立ちたかったから。
そして、選んだ会社が今の会社。
中国との取引をする大手日本企業で、Aは通訳案内士として入社した。
はずだった。
入社日に突然言われたのが、まさかの受付係。
Aは会社に裏切られたのであった。
「はぁ、消えたい」
証拠文書は全て処分され、そのままAは受付係となった。
今夜もいつものように目からいくつもの涙がAの頬を伝う。
自分の力では変えることのできない人生。
「っ//」
TA「どうして泣いてるの?1人で泣かないで?僕がいるよ。」
その瞬間、タオは大きな体で
声を殺して泣いているAを包み込んだ。
大事に。
壊れ物に触れるように。
そんなタオの中でAはボロボロと涙を流し始めた。
初めての男友達の中で。
初めて人の胸の中で。
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もも(プロフ) - Pierrotさん» コメントこまおです!!そう言っていただけるなんて、本当にうれしいです( ；∀；)明後日には更新再開したいと思います！ 読みにくいとおもいますが、どうぞお付き合いくださいませ(^-^) (2014年2月13日 23時) (
レス) id: 7032e2ddff (このIDを非表示/違反報告)
Pierrot - この小説おもしろいです！更新楽しみにしてます( ´艸｀)ふぁいてぃ〜んp(^-^)q (2014年2月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 0dd6acf36f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも | 作成日時：2014年2月2日 1時
