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「この学校の授業って面白いね。俺の元居た学校よりよっぽど楽しいかも」


「えっ…!?僕、ここの授業なんて珍紛漢紛(ちんぷんかんぷん)なんだけど」


「俺もわからないことだらけだよ。でもだからこそ好奇心が唆られると言うか…もっと深く知りたくなるんだ」


パブリックスクールでの授業がつまらなかった訳ではないが、少なくともこっちの方が面白さは断然上だ。

魔法というものが存在するからこそ、ここでは超次元的なことまで実現可能なのだ。そうとなれば普段の専門的な授業は少しばかり退屈に感じてしまうのも無理はないだろう。

昼食を終え、大通りを歩きながらユウと駄弁っていると横からデュースが俺に尋ねてきた。


「そういえば、Aが今まで通っていた学校はどんなところだったんだ?」


「うーん…寄宿学校だったから寮制だし、学校生活自体はこことあまり変わらないかもな。これと言って特徴がない普通の学校だよ」


「ふーん、普通ねえ…」


元々寮生活してたから小慣れてるのかもね、なんてユウは笑った。

確かに魔法が存在すること以外では、パブリックスクールとナイトレイブンカレッジはさほど差がない。ユウの言う通りなのかもしれないな。


「Aは綺麗だし話しやすいから元の学校でも沢山友人が居たんじゃないか?」


「ああ、確かに。あんまり大勢と馴れ合う感じではなさそうだけど、友達は多そうだよな」


デュースの何気のない言葉にエースが同調した。

この話題はあまり触れたくない。友人?友達?ひとりも思い当たらない。パブリックスクールで俺に話しかけてくる奴なんて誰ひとりいやしない。きっと挨拶をしただけで周りからどやされるだろう。

綺麗?話しやすい?飛んだ戯言だ。
そんなことある訳がない。俺は所詮“陰気で場違いなアジアン”だ。友人どころか常に周りから煙たがられ、軽蔑の眼差しを向けられていた。


「……Aくん、大丈夫?」


「…あ、うん。ごめんね、大丈夫だよ。

ちょっと疲れちゃったみたいだから外の空気吸ってくるね」


心配そうに首を傾げ顔を覗き込むユウの姿にハッと我に返り、俺は早口でそう言い捨てた。


… ベルゼブブのことやここのこと、色々なことが一気に起きすぎて現実を忘れかけていた。きっと今の俺は酷い顔をしているはず。

エースとデュースには顔を見せることは出来ず、唇を噛み足早にその場を後にした。

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星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月3日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽ。 | 作成日時:2021年3月2日 22時

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