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Sweet 10 ページ10
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次の日から始まった偽物の恋は、
君にとっては偽物かもしれへんけど、
俺にとっては本当に本物やった。
ここで必ず振り向かせるからな、と意気込んではいたけど、
Aが本当に望むことが俺の恋だとも思うから。
廉のところへ行く日が来たら、その時は。
きちんと背中を押して、見送るで。
それまでは、そばにいさせてや。
『…おーい、しょーうー！』
「…ん？」
『またぼーっとしてた！今寝てたん？』
「ちゃう、夢の中を思い返してた。」
だって、俺の今は奇跡でしかないから。
大逆転、やろ？
「A。」
『何？』
こっちを向く君の瞳に今映るのは。
「好き。」
間違いなく、他の誰でもない、俺。
Fin.
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作者名：平野 頼凛
| 作成日時：2019年4月30日 0時
