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mint 3 ページ21

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「いいよな、Aはー…」

『え?なんのこと?』


目を丸くして私を見る彼女は可愛い。


私なんかとは大違いやった。



やけど、周りのレッテルに振り回されていた私を救ってくれたのもまた彼女で。


偽物の私に気づいてくれた、唯一の理解者とも言えるんかな。




『私、莉乃のほんまの笑顔がみたいねんけど。』



そう言われた瞬間、私の中の張り詰めていた何かが崩れた。




ああ、この子や、って思ったなあ。



それからはAの前では自分を作らないでおることが出来た。



だから、私は芽生えはじめたこの気持ちをなかったことにしようと。


初めて見つけた、恋と呼ぶにはまだ早いこの気持ちを手放すことにした。




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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年4月30日 0時

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